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新型車解説 2017/6/30 15:44

トヨタ新型アクアがマイナーチェンジで燃費38.0km/L達成。新グレード”クロスオーバー”も徹底解説|最新情報(1/2)

トヨタ新型アクアがマイナーチェンジで燃費38.0km/L達成。新グレード”クロスオーバー”も徹底解説|最新情報

コンパクトハイブリッドカーの定番アクアが2017年6月19日マイナーチェンジ

最近はコンパクトなハイブリッド車といえば、日産ノートe-POWERが人気だが、ハイブリッド専用の定番車種はトヨタアクアだろう。2011年12月に発売され、2013年~2015年は、登録車(小型/普通車)の登録台数ナンバーワンになった。2016年は1位を新型にフルモデルチェンジされたトヨタプリウスに奪われたが、2位にはアクアがランクされている。

トヨタアクアはボディがコンパクトだから、混雑した市街地でも運転がしやすく、直列4気筒1.5リッターエンジンを搭載する軽量なハイブリッド車とあって、燃費性能も良好だ。価格は売れ筋グレードのSであれば200万円を下まわり、運転のしやすさと優れた経済性で人気を高めた。後席や荷室は狭めだが、大人4名が乗車できる。

このアクアが2017年6月19日にマイナーチェンジを実施して新型となった。発売日も同じ6月19日だ。

新型アクアは燃費が向上するも価格はほぼ据え置き。気になる値引き情報は・・・?

トヨタ新型アクアの価格は、最も買い得な売れ筋グレードの「S」が188万6,760円。機能を充実させながら変更前とほぼ同額だ。上級の「G」は206万2,800円で、クロスオーバーと等しい。

「 G」にはスマートエントリーが標準装着され(他のグレードのオプション価格は4万3200円)、シート生地もスエード調のファブリックに上級化するが、クロスオーバーには前述のように外装パーツが装着されて、アルミホイールも16インチに拡大される。そのためにクロスオーバーの最小回転半径は5.4mと大回りだが、装備と価格のバランスを見ると「G」よりも5万円ほど割安になる。

今はSUVが人気を得ているから、クロスオーバーを買い得にして販売の主力に据える方針だろう。 アクアの納期は、マイナーチェンジとあって今のところ長引いていない。販売店によると1か月程度で納車できるという。ただしクロスオーバーは、2か月前後を要することが考えられるから注意したい。

新型になってもアクアの値引き額に変動はない。コンパクトカーのライバルである日産ノートe-POWER、ホンダフィットハイブリッド(これも間もなくマイナーチェンジするが、値引きはさほど変わらない)などを相手に値引き額や下取り車の査定額を競争させると好条件を引き出しやすい。

またアクアは、トヨタ4系列の全店が扱うので、アクア同士の値引き競争も可能だ。

>>トヨタ 新型アクア実燃費レポート|2017年のマイナーチェンジで本当に燃費は良くなったのか、ノートe-POWERと徹底比較!

▼トヨタ新型アクア 2017年マイナーチェンジモデルの価格と燃費

新型アクア2017年マイナーチェンジモデル グレード別価格、燃費表
グレード価格(消費税込) JC08モード燃費
L1,785,240円38.0km/L
S1,886,760円34.4km/L
G2,062,800円34.4km/L
Gソフトレザーセレクション2,089,800円34.4km/L
Crossover2,062,800円34.4km/L

▼<参考>アクア 2015年モデル グレード別価格、燃費表

<参考>アクア 2015年モデル グレード別価格、燃費表
グレード価格(消費税込)JC08モード燃
L1,761,382円37.0km/L
S1,887,055円37.0km/L
G2,007,818円37.0km/L
Gブラックソフトレザーセレクション2,090,291円37.0km/L
X-URBAN2,100,109円33.8km/L

新型アクアのカタログ燃費が最大38.0km/Lに進化

AQUA G(ジュエリーパープルマイカメタリック) 2

新型トヨタアクアの主な変更点は燃費性能の向上、走行安定性と乗り心地の改善、外観のデザインや装備の見直し、SUVモデルのX-URBAN(Xアーバン)をクロスオーバーに変更した事などだ。このアクアは発売から4年半を経ているため、さまざまな機能に改良を加えた。

まず、コンパクトカージャンルのハイブリッドモデルであるアクアにとって非常に重要なJC08モード燃費は、価格の最も安いグレードの「L」が、従来の37km/Lから改良後は38km/Lに向上した。「S」と「G」は従来の37km/Lから34.4km/Lに悪化している。背景にあるのは歩行者保護の法規対応などにより、車両重量が1,080kgから1,090kgに増えたことだ。 わずか10kgの重量増加で燃費数値が9.3%も下がるのは不可解だが、今の燃費計測ではそうなってしまう。

シャシーダイナモメーターを使って計測する時、車両重量による慣性を再現するためにフライホイールを用いるが、その重さ(等価慣性重量)が1,080kgを境目に変わるからだ。車両重量が966~1080kgの車両は、等価慣性重量が1,020kgに収まる。1,081~1,190kgの車両は、等価慣性重量が1130kgまで増えてしまう。 要は燃費計測に使う補正用の”重り”が変わることで、1,090kgのグレードは燃費数値が極端に悪化するわけだ。これだけを見ても、公表される燃費数値がいかにアテにならないかが分かる。

ちなみにマイナーチェンジ前も、「S」と「G」にサイド&カーテンエアバッグなどをオプション装着すると、車両重量が10kg増えて1,090kgになった。この時のJC08モード燃費は33.8km/Lだったから、改良によって0.6km/L向上して、34.4km/Lになっている。 同じ車両重量同士で比べて燃費数値が向上した背景には、ハイブリッドシステムの制御を見直したことなどが挙げられる。

 新型アクア「L」がJC08モード燃費を38km/Lに向上させたことで、燃費競争の順列が少し変わった。ノートe-POWERに用意されるエアコンまでオプション設定にした軽量ボディのe-POWER Sは、JC08モード燃費が37.2km/Lだ(ほかのグレードは等価慣性重量も異なり34.0km/L)。

以前はトヨタアクアの燃費数値が下まわったが、今回のマイナーチェンジで逆転した。ただし新型アクア「L」もノートe-POWER Sと同様の燃費スペシャルグレードで、後席のパワーウィンドウや遮音材などを省いている。選ぶメリットの乏しいグレード同士が、不毛な燃費競争を展開している構図だ。

今は新燃費基準のWLTP導入を視野に入れ、新型ダイハツミライースやマツダCX-5のように、JC08モード計測に特化したエンジンの設定を控える車種も見られる。

燃費スペシャルのグレードは、一部の法人ユーザー、レンタカーなどで需要があるものの、多くのユーザーには存在価値のない仕様だ。販売比率も低い。 またコンパクトなハイブリッド車が安全、実用装備を省いてまで軽量化しながら、ボディの大きなトヨタプリウスE(これも燃費スペシャルだが)の40.8km/Lに負けるというのも情けない話だろう。

外装デザインも変更。新たなグレード”Crossover”(クロスオーバー)とは

AQUA Crossover(イエロー)

外装のデザインも変更となり、フロントマスクでは、ヘッドランプの形状がシンプルな印象に変更されている。ボンネット、フロントフェンダー/バンパーも変わり、ボリューム感のある滑らかなデザインに仕上げた。標準装着されるヘッドランプは、方向指示機を内蔵したプロジェクターハロゲンタイプとなる。 オプションでバイビームLEDヘッドランプを装着すると、LEDフォグランプなどと併せて、新たにL字型のLEDクリアランスランプも加わる。それでもLEDヘッドランプパッケージのオプション価格は10万8000円だから改良前と変わらず、実質的に1万5000円程度の値下げになった。

リアビューはリアコンビネーションランプの形状を変更して、リアバンパーに縦長のリフレクター(反射板)を加えた。リアルーフスポイラーは従来型と同じく全車に装着され、サイズを拡大して空力特性を向上させている。オプション設定される15インチのアルミホイールはデザインを変えた。従来はツーリングパッケージとして16インチのアルミホイールと専用サスペンションを装着する少しスポーティーな仕様を用意したが、新型アクアでは省かれている。

16インチの仕様は最小回転半径が15インチタイヤの4.8mから一気に5.7mへ拡大するなど、選びにくい面があった。 また新型アクアでは、標準グレードのタイヤサイズが15インチの場合で175/65R15から185/60R15に変更されている。「L」は従来は14インチだったが、改良後は15インチに拡大された。最小回転半径は4.8mで変更はない。

一方、SUV風の装飾を加えたアクアX-URBANは、新型で”Crossover”(クロスオーバー)へと発展した。X-URBANに比べると、アクアクロスオーバーはフロントマスクの形状が変わって厚みを持たせ、従来型ではディーラーオプションだったフェンダーアーチモール(ホイールハウスの円周に沿って装着される樹脂製の装飾)などが標準装着されている。最低地上高も10mmではあるが拡大されて170mmになった。

従来型のX-URBANは、人気のあるSUV感覚を持つ仕様ながら、標準ボディとの違いがやや分かりにくく、そのせいもあって人気を低迷させていたが、新型のクロスオーバーは違いがハッキリしている。

しかもディーラーオプション価格が10万円相当になっていた外装パーツ(フェンダーアーチモールや前後のスキッドプレートなど)を標準装着しながら、クロスオーバーの価格はX-URBANを約4万円下まわる206万2,800円だから、従来に比べると割安になった。

>>新型アクアのボディカラーは全部で14色。ボディカラーの一覧は2ページ目へ

新型アクアのカスタマイズパーツがTRDとモデリスタから登場!

新型アクア モデリスタ カスタマイズモデル

▲新型アクア MODEELLISTAカスタマイズパーツ装着車

トヨタ アクアのマイナーチェンジに伴い、モデリスタから新型アクアのカスタマイズモデルが登場。全国のトヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店及びトヨタモデリスタ店を通じて6月19日より発売した。

“MODELLISTA エアロキット”は、フロントスポイラー、サイドスカート、リアスパッツ全てを一新。エアロキットの価格(塗装済)は、9万7200円(消費税込み)。メッキガーニッシュセットの“クールシャインキット”(5万6160円)や、“SpinAirシリーズ”最新作の“SpinAir V”(14万0400円)を中心にオリジナルのアルミホイールを多数ラインアップした。

また、新型アクアに設定された新グレードのクロスオーバーに対しては、フロントグリルガーニッシュ(金属調)とサイドプロテクター(ブラック/金属調)をセットにした“クロススタイルキット”(5万9400円)を設定している。

>>新型アクア MODELLISTAカスタマイズモデルの画像をもっと見たい方はこちら

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▼新型アクア TRDカスタマイズパーツ装着車

新型アクア TRD カスタマイズモデル

また、TRD(トヨタテクノクラフト)からも、新型アクアを派手に彩るカスタマイズパーツが発表されている。

エアロパーツは、先進的なフロントマスクに精悍でスポーティな印象が付加されている。フロントスポイラー、サイドスカート、リヤバンパースポイラーがセットになった、“エアロパーツセット”の価格は、13万8000円(消費税抜)。

ハイレスポンスマフラー“Ver.S”ほか、アルミホイールも16インチと15インチ合わせて5種類を設定している。

>>新型アクア TRDカスタマイズモデルの画像をもっと見たい方はこちら

マイナーチェンジで内装の質感が向上した新型アクア

新型アクア 内装:インパネ2

マイナーチェンジで、内装も全グレードにわたり細かな変更を受けている。

「 L」を除くとメーターパネルに4.2インチのカラーマルチインフォメーションディスプレイが装着され、Gとクロスオーバーには運転席のアームレストが装着されたり、カップホルダーに高輝度塗装が施されたりする。

エアコンのコントロールパネルは形状が変わり、デコボコを抑えたシンプルな印象になった。変更前に比べると立体感が抑えられてオーソドックスになったが、質感は高まっている。アクアのデビュー時から何度か実施されてきた改良を経て、当初はカジュアルな印象だった内装も、随分と上質になってきた印象だ。

シートカラーも、シルバーブラック、ホワイト、ブラック、ディープブラウン、ブルーブラック、レッド、ナチュラルグレーの7色が用意され、ボディカラーと併せて様々な組み合わせが用意されている。

>>【2017/7/5 画像追加】新型アクアの内装デザインを画像で見る

自動ブレーキが備わるトヨタセーフティセンスCの機能に進化はない

新型アクアは従来型に比べて機能を幅広く向上させたが、緊急自動ブレーキを作動できる安全装備のToyota Safety Sense C(トヨタセーフティセンスC)は、変更を受けていない。

トヨタセーフティセンスCは、衝突の危険が迫ると時速140キロを上限に警報を発して、時速80キロ以下では緊急自動ブレーキを作動できる。ただし対象とするのは車両のみで、歩行者は検知できない。

センサーとして赤外線レーザーの他に単眼カメラも併用するが、この機能は車線逸脱時の警報、ハイビーム走行時に対向車や先行車を検知した時のロービーム切り替えなどに使われる。上位モデルに搭載されるToyota Safety Sense P(トヨタセーフティセンスP)に比べると機能がやや劣る。

トヨタセーフティセンスCはアクアやヴィッツのようなコンパクトカーカテゴリーでの採用が多いだけに、価格の上昇を抑えることも重要視されているようだ。しかし最近は、軽自動車の安全装備でも歩行者を検知して、警報だけでなく緊急自動ブレーキも作動させるようになってきた。

日本の道路環境は過密で、車道と歩道の区分がない道路も多い。交通事故統計を見ると、2016年における自動車に乗車中の死者数は2006年の55%と大幅に減ったが、歩行中は68%、自転車乗車中は63%で、自動車乗車中ほど減少していない。 さらに遡ると、以前は自動車乗車中の死者数が最も多かったが、今では逆転して歩行中の事故数が上まわり、最も被害にあっている。

クルマの安全性が高まるのは良い事だが、歩行者対応も積極的に図る必要がある。 特にアクアは販売台数の多い車種だから、安全性を高めると、交通事故による被害の抑止効果も大きい。トヨタはアクアに与えた高い環境性能と同様に、歩行者や自転車にもナンバーワンの優しいクルマへと進化させて欲しい。

乗り心地や走行安定性はマイナーチェンジで高まった

AQUA Crossover(ベージュ)1

新型アクアでは、走行安定性や乗り心地の向上も図られている。ロアバックパネル(リアゲートの下側に位置するパネル)を補強してボディの剛性を高め、新しいショックアブソーバーを採用して足まわりの設定も見直した。これらの相乗効果により、ハンドルを切った時に従来よりも車両の向きが正確に変わり、乗り心地も向上している。

アクアの過去を振り返ると、2011年12月に発売された時は操舵感、乗り心地、静粛性などに不満を抱えていた。そこで2013年にスポット溶接箇所を増やすなど大幅な改善を行い、2014年にも、さらに溶接箇所を増やしたり足まわりの設定を変えている。

市場の反応を見ながら足まわりの味付けを調節する程度なら理解できるが、スポット溶接箇所を増やすとなれば話は変わる。ボディ剛性などは走行性能の基礎だから、最初から入念に造り込んで欲しい。そのフォローが発売から5年以上を経過した今でも続いている。

>>トヨタ新型アクア試乗レポート|5年目のマイナーチェンジは乗り心地にも大きな改善を与えていた。

トヨタ 新型アクア 主要スペック(2017年マイナーチェンジモデル)

新型アクア2017年マイナーチェンジモデル 主要スペック
グレードG
JC08モード燃費34.4km/L
価格2,062,800円
駆動方式2WD(FF)
トランスミッションCVT
乗車定員5人
全長4,050mm
全幅(車幅)1,695mm
全高(車高)1,455mm
ホイールベース2,550mm
車両重量(車重)1,090kg
エンジン型式1NZ-FXE
エンジン種類直列4気筒
排気量1,496L
最大出力74ps(54kW)/4,800rpm
最大トルク11.3kgf-m(111N・m)/3,600~4,400rpm
モーター最高出力45kW(61PS)
モーター最高出力169N・m(17.2kgf・m)
燃料無鉛レギュラーガソリン

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