トヨタ 新型 アルファード / ヴェルファイア 新型車解説(2/3)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:トヨタ自動車株式会社
デザイン変更は小幅だが新装備に注目
人気の高いモデルで良く売れているだけに、マイナーチェンジによる変更は比較的小幅なものにとどめられている。
外観のデザイン変更は、フロントグリル、フ ロントバンパー、リヤガーニッシュ、バックランプなど樹脂部品を中心にした一 般的な変更だ。とはいえフロントグリルの変更で、両車とも一段と押し出し感が強まった印象がある。
アルファードは洗練された上質さがテーマで大人ユーザーをターゲットとし、ヴェルファイアが躍動感や先進性をテーマにより若いユーザーをターゲットとすることなども従来と変わらない。また新しいボディカラーとしてライトブルーメタリック、ダークバイオレットマイカメタリック、ダークブルーマイカの3色が設定されている。
内装の変更もスピードメーターのデザインやシート表皮、木目色の変更などにとどめられているので、変更はあまり大きなものではない。
デザインの変更が小幅なものにとどめられたのに対し、快適装備に関しては目新しいものがいくつか設定された。車庫入れを支援するパノラミックビューモニターはトヨタ車として初めての装備だし、夜間の視認性や安全性を高めるオートマチックハイビーム、乗降性を高める運転席オートスライドアウェイ、ナノイー、紫外線カット性能を高めたスーパーUVカットガラス(フロントドア)などがグレードによって採用されている。
搭載エンジンが2.4Lと3.5Lの2機種であることや、各グレードに2WDと4WDの設定があること、あるいは7人乗りと8人乗りがあることなど、基本的なバリエーションはほぼ従来と変わらない。
3.5Lエンジンを搭載する8人乗り専用の350Xが追加されたのが目立つ程度だ。装備の充実化などに伴って価格はやや高くなった。ベースグレードの240Xのように据え置きされたグレードや安くなったグレードもあるが、主要グレードでは10 万円程度の上昇になっている。
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