脇阪寿一選手主催、「交通事故ゼロを目指す」サーキット体験イベントレポート/今井優杏(1/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:三橋仁明 / N-RAK PHOTO AGENCY
レーシングドライバーのドラテクを一般に広めて、交通事故を減らしたい!
あんまりモータースポーツに詳しくなくたって、彼の名前なら知っているという人は多いのではないだろうか。脇阪寿一選手のことである。
レース業界広しとはいえ、あの年末恒例特別番組『笑ってはいけない』シリーズをはじめ、ゴールデンタイムの全国版バラエティ番組に多数出演するレーシングドライバーは脇阪選手の他にいない。まさにその存在感は、個性際立つレーシングドライバーたちの中にいてなお突出している、ワンアンドオンリーなのである。
脇阪選手はその多くのメディアへの出演にて、積極的にモータースポーツの露出を図り、自動車レースへの認知度アップとイメージアップ活動を行ってきた。
その脇阪選手がこの度、まったく新しいサーキット体験イベントをキックオフさせた。それはサーキットにて行われる走行型イベントでありながら、交通安全を啓蒙するものだという。
そのイベントの趣旨はこうだ。
『もし免許をお持ちの全ての方の運転技術が向上したら、確実に交通事故を減らすことができます。いずれゼロにすることも不可能ではないでしょう。レーシングドライバーの最たる技術は、クルマを安全に、スピーディーに目的地に運ぶ技術とも言えます。この機会に様々な技術を体感、体得してみませんか?』(開催概要から引用)
確かに、一般人では到達することの出来ない弩級の速度域や、またある局面ではクラッシュなどという不名誉でスキャンダラスな面が取り沙汰されがちなモータースポーツだが、チームにとってはスタートからゴールまで“最速であるのはもちろん”のこと、無傷、もしくはノートラブルで確実にゴールを迎えなければ、優勝はおろか競技として参戦する意味がない。
すなわち、レーシングドライバーとは、卓越した安全運転技術や危機管理能力を備えたプロ集団でもあるわけだ。
その技術を一般ドライバーにも広く伝授したいというのが脇阪選手の願い。脇阪寿一流の交通安全とは、『日本中の一般ドライバーのドラテクを、脇阪寿一レベルに引き上げること』なのだ!
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