autoc-one.jp 記事・レポート 特集 86カスタマイズ トヨタ86 カスタマイズ大作戦 その7 with TOM'S 3ページ目

トヨタ86 カスタマイズ大作戦 with TOM’S 2013/2/14 20:58

トヨタ86 カスタマイズ大作戦 その7 with TOM'S(3/3)

トヨタ86 カスタマイズ大作戦 その7 with TOM'S

ADVOX開発の第一人者は、「セナ」「プロスト」に直電話が出来る唯一の日本人

さて、冒頭にてこのADVOXがF1仕込みだとお話しましたが、そのドラマすぎるストーリーをば。

時は1991年、当時F1参戦を目指していたトムス。拠点をイギリスに置き、マシンデザイナーとして当時フェラーリチームを手掛けていたジョン・バーナードを迎えます。

そのジョンが連れてきたのは偶然にもとある日本人。それがダンパーデザイナーであり、のちにADVOXの開発をスタートさせた第一人者・寺本浩之氏でした。

もともとSHOWAの社員であった寺本氏はダンパーエンジニアとしてマクラーレンと開発を共にしていましたが、その手腕を認めたのはなんとあのアラン・プロスト。プロストは寺本氏を引き抜き、フェラーリチームへ連れて行きます。そしてフェラーリではプロストだけでなく、セナのマシンをも担当し、「セナ・プロに直電話が出来る唯一の日本人」と呼ばれるほどの信頼を得ました。

そこでフェラーリのカーデザインを担当していたジョン・バーナードは、彼のデザインチームに寺本氏を招き入れ、トムスのイギリス拠点であるトムスGBに連れて行った、というわけ。

結果、残念ながらトムスがF1に参戦することは叶いませんでしたが、寺本氏は帰国後、トムスの初代ADVOX開発者となり、当時レーシングドライバーであった(現在はチーム監督)関谷正徳氏とレース用サスペンションの開発を進めました。そのモータースポーツからのノウハウを生かし、現在は市販車サスペンションのスペシャリストである西島氏が、その工程のすべてを受け継ぎ、さらに進化させているのです。

ステキすぎる歴史を持つADVOXですが、お値段はちょっと高めの294,000円(税込)。しかし、純正だと量産のために出てしまうある程度の減衰のバラつきを、このADVOXは出荷前にすべて手作業でピッタリ同じにあわせて出荷するなど、オカネをかける価値はあり。

しかも有償になりますが、オーバーホールもあの“ダンパー室”でしてくれるそう!

『トムス史上最高に自信のあるADVOXです』と西島氏が自負するその出来もさることながら、モータースポーツファンとして辛抱たまらんストーリーに、一気にADVOXのファンになってしまっちゃいました。

筆者: 今井 優杏

トヨタ 86 関連ページ

オートックワン公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック! オートックワン公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!

トヨタ 86 の関連記事

トヨタ 86の新車記事の一覧。新型車や注目の自動車の解説記事、試乗レポートなど、オートックワンがお届けする最新の自動車記事をご覧になれます。

トヨタ 86 の関連記事をもっと見る

トヨタ 86 の関連ニュース

トヨタ 新車人気ランキング  集計期間:2017/10/24~2017/11/24