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試乗レポート 2012/3/29 19:12

トヨタ 86(ハチロク)試乗レポート/渡辺陽一郎(3/3)

関連: トヨタ 86 Text: 渡辺 陽一郎 Photo: 茂呂幸正
トヨタ 86(ハチロク)試乗レポート/渡辺陽一郎

一見高回転タイプだが、低回転も扱いやすい「86」の2リッター水平対向エンジン

動力性能はどうか。2リッターの水平対向エンジンは、最高出力が200馬力(7000回転)、最大トルクは20.9kgf-m(6400~6600回転)になる。

トヨタ 86(ハチロク) GT[6速 SPDS/ボディカラー:オレンジメタリック] メーター周り

数値を見ると、かなりの高回転型エンジンと受け取られるが、実際に運転すると低回転でも融通が利く。

さすがに2,000回転以下では駆動力が乏しいと感じるが、2,400回転付近では、マニュアルトランスミッションを6速に入れた状態でも相応に加速できる。

低いギヤを選べば、4,500回転を超えてからの吹け上がりが活発で、7,000回転までしっかりと回る。

「GT」「G Limited」の6速MTは「G」よりも最終減速比がローギヤード化され、時速100kmでは4速で4,000回転、6速2,500回転だ。峠道などを走る時は、4速以下を積極的に使って回転を高めてあげれば機敏に走れる。

トヨタ 86(ハチロク) GT Limted[6速 SPDS/ボディカラー:サテンホワイトパール] 試乗12

高速道路の巡航では6速に入れてエンジン回転を抑えると、燃料消費量を節約できる。シフトレバーの動く範囲は、6速ATを含めて短く抑えられた。

ペダルの配置も適切だ。シフトダウンの時、右足のツマ先でブレーキペダルを踏みながら、踵でアクセルを踏んで回転を合わせるヒール&トゥも容易に行える。

タイヤの設定を見ても分かるように、86はモータースポーツ用のRCでなくてもチューニングを楽しんだりする「素材」としての性格が強い。買った後で手を加えて楽しめることも、ホビーアイテムらしさだろう。

となればソフトウェアが重要で、身近にVSCをカットできる環境を作って欲しい。サーキットが一番だが、数が限られ、出かけるのにも時間を要する。タイヤの摩耗が大きく費用も高い。

各地域に点在するモータープール(車両の保管場所)の空いたスペースにジムカーナのコースを作り、1ヶ月に2日間くらい、自由に走れるようにしてもらえると嬉しい。そのような会場には試乗車も置いて、スポーツ走行を試した上で購入できるシステムがあれば親切だろう。

そうすれば、販売促進にも役立つ。スポーツモデルの受け止め方、楽しみ方は地域ごとに微妙な差があるから、販売会社がプランを立て、メーカーが支援を行うシステムが望ましい。

今の日本では、86のようなスポーツクーペの生命力はきわめて弱い。長く、大切に育てていくことが重要だ。その過程では、車両開発から宣伝、さらにディーラーの販売促進まで、ほかの車種にも通用するさまざまな発見があると思う。

86の今後の展開が、国内販売の低迷を打破する切っ掛けになるかも知れない。

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