【比較】スズキ ハスラー vs スズキ ワゴンRスティングレー どっちが買い!?徹底比較(1/3)

【比較】スズキ ハスラー vs スズキ ワゴンRスティングレー どっちが買い!?徹底比較
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圧倒的な人気で大ヒットとなった「スズキ ハスラー」!

スズキ「 ハスラー 」

“メーカーも驚く”ほどの人気を得た「スズキ ハスラー」。

ハスラーの背の高いボディは空間効率に優れ、4名で乗車しても快適だ。リアシートを畳めば広い荷室に変更できる。今の軽自動車の販売状況を見ると、背の高い車種が70%以上を占めるが、ハスラーはこの特徴を身に付けながらも外観をSUV風に格好良く仕上げた。

今の時代に人気を高めたことはメーカーにとって朗報だが、実はハスラーを買いたいユーザーに「困った事態」が生じている。

人気の高さゆえに生産が追い付かず、注文してから納車されるまでの期間が長引いているのだ。

スズキ「 ハスラー 」エクステリア

ディーラーによれば、「ボディカラーがモノトーンでも6ヶ月、ボディの下側と天井の色が異なる人気の2トーンカラーの納期は8ヶ月になりそうだ」これでは、納車前に愛車の車検が切れるユーザーも出てきてしまう。

そこで、販売会社によってはハスラーが納車されるまでの期間限定で、低価格の「カーリース」を設けた。ワゴンRやMRワゴンなどの新車を「リース車両」として卸し、納車を待つユーザーに貸与する仕組みだ。

クルマは趣味の対象であると同時に、日常の移動手段でもある。だからこそ、納期が長びけば様々な問題を引き起こす。

最近は各メーカーとも生産と販売を効率化する目的で、いわゆる“予約受注”を行うようになった。事前に受注しておけば、メーカー側は売れ筋グレードの動向などが予め分かるので生産計画を立てやすいが、納期は著しく遅延する。試乗してから購入の判断をすれば、ハスラーのような半年待ちになることも珍しくない。以前と同じように、受注の前倒しなどをしなくともメーカー側で需要動向を正確に見極めて欲しい。

これは、メーカーの関心が海外市場に向いたこともあって、国内市場への洞察力が弱まったとも言える。

スズキ ハスラー vs スズキ ワゴンRスティングレー -エクステリア対決-

ハスラーに話を戻そう。納期の遅延に困って、別のスズキ車を検討するユーザーもおられるのではないか。

そこで今回のどっちが買い!?は「スズキ ハスラー」と、同じくスズキ車の「ワゴンRスティングレー」を比べてみよう。スズキ車同士を比べることで、ハスラーの特徴を明確にする意図もある。

スズキ「 ハスラー 」サイドエクステリアスズキ「ワゴンR スティングレー」サイドエクステリア

まずは「ハスラー」と「ワゴンR」の関係だが、内外装のデザインと最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)は異なるものの、ハスラーとワゴンRは基本的には「同じクルマ」と考えて良い。エンジンやプラットフォームは共通。ホイールベースの数値も等しい。そのために前後のシート間隔、床と着座位置の間隔、シートのサイズなども共通化されている。シートアレンジも同じだ。

表現を変えれば、ハスラーはワゴンRと同等の実用性を備えている、ということ。その上でボディサイズを比べると、全長と全幅、ホイールベースは同じで、全高はハスラーが1,665mm、ワゴンRスティングレーが1,660mm。この差も5mmだからほぼ等しいと言える。

最低地上高については、ハスラーが180mmでワゴンRは150mm(2WDの場合)。ハスラーは“クロスオーバー”なだけあって30mmほど車高が高められている。

スズキ「 ハスラー 」フロントエクステリアスズキ「 ハスラー 」ヘッドライト(点灯)スズキ「ワゴンR スティングレー」フロントエクステリアスズキ「ワゴンR スティングレー」フロントマスク

ボディスタイルは、ハスラーとワゴンRではかなり異なる。

ハスラーはヘッドランプが丸型で、バンパーは部分的にシルバーに塗装した。フェンダーもボリューム感のあるデザインだ。ボディ前後の下側には、樹脂製のアンダーガード風のパーツも備わる。

ボディサイズが厳しく制限されている軽自動車においては、ハスラーの外観はかなり凝っていて、野生味と可愛らしさが同居したスタイリングだ。ハスラーが人気を得た一番の理由も、この外観にあるのだろう。

一方、ワゴンRスティングレーは、エアロパーツを備えた典型的な軽自動車デザインだ。ベースのワゴンRとはフロントフェイスに大きな違いがみられ、ヘッドランプが横長タイプのものとなっており、中央にはスケルトンのグリルが備わる。下側のラジエターグリルはバンパーまで含めて黒で塗装され、睨みを利かせている。

長らく軽トールワゴンが売れ筋となっていた軽自動車市場では、デザインの方向性は標準ボディの「実用バージョン」とワゴンRスティングレーのような「エアロバージョン」という、ある意味単調なラインナップが続いていた。

販売は好調でもクルマのデザイン面では行き詰まっていたものの、そこにエクステリアが魅力的なハスラーが登場したことで大ヒットとなった。要は、タイミングも奏効したわけだ。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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