【6月25日更新】日産 デイズ/三菱 新型eKワゴン vs スズキ ワゴンR どっちが買い!?徹底比較(2/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
【日産 デイズ/三菱 eKワゴン vs スズキ ワゴンR ~装備・価格対決~】
デイズとeKワゴンで難しいのは、グレードによって買い得感に格差があること。詳細は6月6日に掲載された日産「デイズ」(DAYZ)新型車解説で述べているが、特にデイズはグレードによる割安と割高の差が激しい。
そこで、デイズは買い得な「X」(122万100円)を取り上げたい。その下のグレード「S」は割高で選びにくいためだ。eKワゴンは「G」(124万円)をチョイス。
そして、ライバル車は定番の「スズキ ワゴンR」。グレードは売れ筋の「FXリミテッド」(124万9,500円)だ。3車ともほぼ同じ価格で、比較もしやすい。
まずは、デイズ「X」とeKワゴン「G」の姉妹車比較から。
122万円のデイズ「X」と124万円のeKワゴン「G」では、その約2万円の安さがそのままデイズ「X」の買い得度となる。
デイズ「X」には「アラウンドビューモニター」「サイドターンランプ付きドアミラー」が装着されるが、eKワゴン「G」にも「アルミホイール」「本革巻きステアリング」「リアスピーカー」が付く。装備の違いは同等のため、デイズ「X」が2万円安い分だけお買い得だ。
このあたりを差し引きすると、ワゴンR「FXリミテッド」はデイズ「X」に対して3万円、eKワゴン「G」に対しては5万円ほど割安だ。
ただし、エアロパーツやアルミホイールは見栄えの違い。実用重視のユーザーにとってワゴンRはグレードを選びにくく、ベーシックなワゴンR「FX」では、エアロパーツやアルミホイールだけでなく、キーレスプッシュスタートや運転席のシートリフターまで省かれてしまう。さらに、ディスチャージヘッドランプのオプション装着もできない。
ワゴンRは、「FXリミテッド」に特化してお買い得度が強められている。
シンプル派のニーズには、eKワゴン「M」(112万5,000円)が適する。キーレス、アルミホイール、リアビューモニター付きルームミラーは省かれるが、価格も11万5,000円安い。
なお、デイズ「S」は割高で選びにくい。デイズに安さを求めるなら、アイドリングストップの付かない最廉価の「J」(106万7,850円)だ。
軽自動車は薄利多売の商品だから、メーカーやディーラーとしては、なるべく売れる仕様を特定させて生産や販売の効率を高めたい。その結果、実質的に選択肢が限られ、特定の買い得グレードしか選べないことになる。
デイズがグレードによって割安だったり、割高になるのも同じ理由だ。ユーザーの選択が特定のグレードに集まるよう、誘導していると考えれば良い。
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