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新型車解説 2013/7/17 11:03

スズキ ワゴンR・MRワゴンWit 新型車解説(2013年一部改良)-燃費30km/Lへ向上-(2/2)

スズキ ワゴンR・MRワゴンWit 新型車解説(2013年一部改良)-燃費30km/Lへ向上-

ワゴンRのFMC後、僅か1年足らずで大きく向上した燃費技術

スズキ ワゴンR(2013年 一部改良モデル)

まずはワゴンRから。注目は前述のようにJC08モード燃費が「30km/L」に達したこと、そしてムーヴと同様に低速域における衝突回避の支援機能が設定されたことの2つだ。

燃費30km/Lの背景には、2012年9月に現行ワゴンRが登場した後に実用化された低燃費技術がある。2013年2月に29km/Lを打ち出した「スズキ スペーシア」、同時期に33km/Lに達した「スズキ アルトエコ」と同様の低燃費技術をワゴンRにも盛り込んだ。

スズキ ワゴンR(2013年 一部改良モデル)スズキ ワゴンR(2013年 一部改良モデル)

その内容は、R06A型エンジンに改良を施し、タイミングチェーンの幅も狭めて抵抗を減らしている。CVT(無段変速AT)にも改善を加え、制御の見直しも図った。空気抵抗を抑えるため、エンジンのアンダーカバーも追加装着されている。

薄型ラジエターを採用するなど軽量化も図られ、機能を充実させながら車両重量は増加していない。前述のようにスティングレーXが800kg、標準ボディで売れ筋になるFXリミテッドは790kgとなる。

変更前のJC08モード燃費は、ノーマルエンジンが28.8km/Lだったから、30km/Lになると燃費の向上率は約4%だ。

ノーマルエンジンと併せて、ターボの優れた燃費性能にも注目したい。スティングレーTに搭載されるターボも、従来の26.8km/Lから27km/Lへと向上。マイナーチェンジを受ける前のMRワゴン・エコのJC08モード燃費が27.2km/Lだったから、新しいスティングレーTは、同等の燃料消費量で150%の最大トルク(9.7kg-m)を得ている。

エコカー減税の達成率も優れており、4WDの5速MT車以外の全グレードが免税対象となった。

燃費のみならず、先進の安全装備が安価に装着出来るのもメリット

スズキ ワゴンR(2013年 一部改良モデル)
スズキ ワゴンR(2013年 一部改良モデル)スズキ ワゴンR(2013年 一部改良モデル)

そしてワゴンRでは、先進の安全装備を装着したことも注目される。

レーザーブレーキサポートは、フロントウィンドウの内部に赤外線レーザーセンサーを装着。前方の先行車両を常に検知していて、時速5~30kmで走行中、衝突不可避と判断すると自動的に緊急ブレーキを作動させる。先行車両との相対速度差が時速15km以内の時には、衝突を未然に防げる場合もある。

レーザーブレーキサポートには、レーザーセンサーを使ったアクセルとブレーキペダルを踏み誤った時に働く誤発進抑制機能も備わる。停車中、あるいは時速10km以下で徐行中に、壁や生け垣に向かってアクセルペダルを強く踏み込むと、エンジン出力を最大で5秒間抑えてペダルの踏み間違いに基づく事故を防ぐ。この機能が働いている時は、ブザーやメーター内部の表示によってドライバーに注意を促す仕組みだ。

スズキ ワゴンR(2013年 一部改良モデル)

このほか、エマージェンシーストップシグナルも採用。時速55km以上で4輪ABSが作動するような急ブレーキを働かせると、ハザードランプが自動的に高速で点滅。後続車両の注意を促す。

車両がスピンやコースアウトを生じる状態になった時、4輪のブレーキを自動的に独立制御して、立て直しを図るESP(横滑り防止装置)も設定されている。

以上のレーザーブレーキサポート/誤発進抑制機能/エマージェンシーストップシグナル/ESPをセットにして、標準ボディのFXリミテッド、スティングレーのXとターボモデルのTにオプション設定した。

オプション価格は4万2,000円。同様の機能を備えたムーヴが5万円の価格上昇だから、ワゴンRは8,000円安く抑えたことになる。一般的な相場をいえば、ESP(横滑り防止装置)だけでも2万5,000円くらいになるから、レーザーセンサーを使った低速域における衝突回避支援機能が、1万7,000円前後で装着出来ることになる。これは安い。

今はスバルがアイサイトの宣伝を積極的に行った成果もあって、衝突回避の支援機能が認知された。ワゴンRも低価格と相まって装着比率を高めるだろう。

なお、ボディの傾き方を制御するフロントスタビライザーは、依然としてスティングレーのみの採用。標準ボディのFXリミテッドにESPをオプションで加えた場合でも装着されない。ESPを装着するなら、フロントスタビライザーも加えることで、相乗効果に基づく走行安定性の向上を図って欲しい。

MRワゴンでは新たに「ウィット(Wit)」が登場

スズキ MRワゴンWIT(2013年追加モデル)
スズキ MRワゴンWIT(2013年追加モデル)スズキ MRワゴンWIT(2013年追加モデル)

ワゴンRと基本部分を共通化しているMRワゴンもマイナーチェンジが図られた。最も大きな変更点は、ワゴンRと同じく30km/Lまで高められた燃費性能だが、さらに新シリーズとして「MRワゴン ウィット」(Wit)がラインナップへと加えられた。

ウィットは先代MRワゴンにも設定されていたから、復活と表現しても良いだろう

外観のデザインは、ワゴンRスティングレーのような迫力のあるスポーティ指向ではなく、抑制の利いたメッキグリルなどにより、上質な雰囲気に仕上げられている。LEDを使ったポジションランプの装着も特徴だ。内装はアイボリーとブラウンでコーディネートされ、上質な雰囲気。シートの生地もレザー風の仕上がりで、質感が高められた。

唯一、レーザーブレーキサポートが装着されていないのは残念だ。これは早期に対応して欲しいところ。

なお、ウィットはMRワゴンの標準ボディに対して、おおむね10万円の価格上昇になるが、ウィットにはディスチャージヘッドランプとオートライトシステムが装着されている。

この装備の違いを補正すると、約5万円の価格上昇。エアロパーツは備わらないものの、内装の質感はかなり高まるので、MRワゴンウィットも買い得なグレードといえるだろう。

今後はホンダライフが新しいNシリーズにフルモデルチェンジされたり、タントの一新などが行われる。ライバルメーカーの新型車投入に対応する意味も含め、スズキは先手を打って背の高い軽自動車の商品力を強化した。

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