スズキ 新型ワゴンR 新型車解説 -燃費は軽ワゴントップの28.8km/L!-(2/2)
- 筆者: 松下 宏
軽自動車初採用の技術が満載の「新型ワゴンR」
走行機能についても違いが設けられ、ワゴンRには自然吸気エンジンが、ワゴンRスティングレーには自然吸気エンジンのほかにターボ仕様のエンジンもラインナップされている。これに合わせ、タイヤも自然吸気エンジンの搭載車は14インチ、ターボ仕様車は15インチとなるなどの違いがある。
今回のワゴンRでは、3種類の新技術の採用によって低燃費が実現している。
もちろん、これらの技術を採用する前提として車両の軽量化やエンジン・トランスミッションの効率アップなどが徹底されているのだが、それに加えて画期的な新技術により低燃費を実現した。これらの新技術は、いずれも軽自動車として初の採用である。
「エネチャージ」は、減速時のエネルギーによって発電・充電することで、走行中に発電のために使うエネルギーを低減する技術。
「エコクール」は蓄冷材を内蔵したエバボレーターを採用し、アイドリングストップ中は蓄冷材を通した冷気を送風するシステムを採用した。これによって、今までは真夏の炎天下では30秒ほどでエンジンを再始動していたが、「エコクール」採用により1分間にわたってアイドリングストップを維持できるようになったという。
このほかにも、スピードメーター照明色が変化するエコドライブアシスト照明や、エコドライブ度を採点するエコスコアやアイドリングストップの積算時間と節約燃料の量を表示するディスプレイなどを採用して、エコドライブを支援する仕組みを採用した。
これらの新技術によって自然吸気エンジンを搭載したFF車で軽ワゴン(全高1550mm以上のハイト系モデル)でトップの「28.8km/L」(4WD車は27.8km/L)を達成し、ターボ車も「26.8km/L」(4WD車は25.0km/L)を達成した。この結果、新型ワゴンRは全車が燃費基準+20%を達成してエコカー減税は免税扱いとなった。
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