ソリオバンディット(スズキ) 試乗レポート/安藤修也(1/2)
- 筆者: 安藤 修也
- カメラマン:茂呂幸正/オートックワン編集部
ソリオバンディットの追加により、なんと販売台数はスイフトをも超えた!
「ソリオバンディット」は、ソリオの派生車として今年6月に追加されたニューモデル(同時にソリオも改良されている)。なによりソリオと大きく異なるのは、“顔”である。
オメメぱっちり系で80年代アイドル風だったソリオから、目元がキリッとしてシブさをたたえながらもあっさりした表情へと変化させている「ソリオバンディット」は、いうなれば現代版「しょうゆ顔」になった。
具体的には、グリルと連なる複雑な新形状のヘッドライト内に、LEDポジションランプと専用デザインのディスチャージランプを内蔵。ピアノブラック塗装とメッキの組み合わせでワルっぽさをたたえたアッパーグリルを新採用し、ロアグリルを含むフロントバンパー形状も立体感溢れる形状としている。
ベースのソリオは今年に入ってからも平均して月3000台以上売れているスズキの量販モデル。「え?別にいいじゃん。今だってかなり売れてるんだし」という空気感の中で、ソリオバンディットという“新顔”モデルを追加したことで普通車の大黒柱だったスイフトの販売台数を追い越した。
なにより、この妥協なく派生車にトライしようとするスズキの姿勢が評価される。
自分がブサ面だとわかっていても、福山雅治よろしくおしゃれパーマだと信じてパーマに挑戦する人の気持ちは素晴らしいし、パーマはそのうち見慣れてくる……のとはすこし違うかもしれないが(笑)、常に挑戦者たるマインドを持つことで、その試みの成功率は格段に変わってくるのだ。
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