スズキ 新型MRワゴン 試乗レポート/藤島知子(1/3)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:オートックワン編集部
新型MRワゴンはファニーフェイスから大胆にイメチェン!
3代目の新型MRワゴンは、なんと「スネてる顔」!
大胆不適なイメチェンに驚きを通り越して、もはや愛らしく見えてくるのだから、デザイナーにしてヤラれた気分になってしまった。
振り返ってみれば、初代のMRワゴンはスタイリッシュ系のフォルムだったし、2代目はママワゴンとしてニッコリ笑ったファニーフェイスがウリだった。
つまり、『MRワゴンらしさ』という明確な特徴はなかったんですね。
その理由は、スズキのラインナップをみると分かる。ど真ん中の大ヒットモデル、ワゴンRやパレットで拾いきれないユーザーをすくい上げることがMRワゴンの使命とされていたのです。
背高系のワゴンで居住空間が広いとなれば、単純にママ像が頭に浮かんでしまうけれど、そのあたりはパレットにお任せするとして、今回のMRワゴンの狙いどころはヤング層。
つまり、低いルーフの『アルトラパン』と同じ20代の若者がターゲットなのだとか。
いまや情報が昔の何百倍ものスピードで動いている時代。
自分たちが囲まれてきたスタンダードやトレンドには敏感に反応する世代からすると、自動車の進化って家電と比べてインパクトが少ないのかもしれない。
とくに、価格が抑えられた軽の場合、ひと昔前は先進的な技術が取り入れられるなんて贅沢すぎるって思われてた。
でも、そうした旧世代の感覚を抱えたまま、新型MRワゴンに乗り込んでみると、またまた「アッ!」と驚いてしまうに違いない。
この記事にコメントする