スズキ ジムニー ランドベンチャー 試乗レポート/渡辺陽一郎(2/3)

スズキ ジムニー ランドベンチャー 試乗レポート/渡辺陽一郎
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上質な内外装を見るとシティ派SUVのように思えるが・・・

スズキ ジムニー ランドベンチャー
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ランドベンチャーは、ジムニーのドレスアップ仕様と考えれば良い。専用のメッキグリルやガーニッシュ、ヒーター機能を備えたLEDサイドターンランプ付きドアミラーなどを特別装備として加えている。

内装では、シート表皮を溌水加工も施した上質な「クオーレモジュレ」に変更。インパネには光沢のあるピアノブラックを使い、中央部分などにはシャンパンゴールドの装飾もあしらった。車内の実用的な装備としては、運転席と助手席のシートヒーターを加えている。

上質な内装を見ていると、シティ派SUVのように思えるが、ジムニーの本質は前述のように生粋のオフロードモデルだ。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)が2250mmと短く、足まわりも悪路を重視しているから、乗り心地については前後方向の揺れが大きく感じられる。

それでも現行型の発売当初に比べると、乗り心地はマイルドな方向に改善された。軽自動車では重厚な印象もある。特に最近はワゴンRのような乗用タイプの軽自動車が、燃費向上のためにタイヤの転がり抵抗を抑え、乗り心地が硬くなってきた。なので結果的にジムニーとの差が縮まっている。

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使いこなすには、独特の操舵感が必要

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走行安定性と操舵感は独特だ。悪路に乗り入れた時、路面のデコボコを上手に吸収できるように、ステアリングはボール&ナット式とした。形式としては、先ごろ一時的に販売を開始したトヨタ「ランドクルーザー70」などに似たタイプ。操舵に対する反応は鈍く、コーナーでは、車両を内側へ向けにくく感じる。

違和感なく走らせたいなら、反応の鈍さを考慮に入れ、予めワンテンポ早くハンドルを切ると良い。そうするとカーブの曲がり具合に合わせて、車両の向きを変えやすくなる。とはいえ最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)が200mmとあって重心も高く、素早い切り返しは苦手だ。悪路の走破力が高い分だけ、舗装路の走りにマイナスが生じたことは否定できないが、運転の仕方でカバーできる部分もある。

エンジンは直列3気筒の658ccで、すべてのグレードがターボを装着している。最高出力は64馬力(6500回転)、最大トルクは10.5kg-m(3500回転)だ。動力性能はノーマルエンジンでいえば1リッタークラスだから、車両重量が990kg(4速AT)と重いものの、力不足は感じない。アクセル操作に対する反応の仕方も、数回の改善を受けて自然になり、アクセルペダルを踏み込んだ後で動力性能が高まる違和感はかなり解消された。

4WDには駆動力を高める副変速機が装着されるが、カーブで前後輪の回転数を調節するセンターデフは備えていない。なので舗装路は基本的に後輪駆動の2WDで走る。4WDの状態で急なカーブを曲がろうとすると、ブレーキがかかったような状態になるので注意したい。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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