スズキ パレット/パレット SW 試乗レポート(2/4)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:オートックワン編集部
若年独身層の獲得に向けたスズキの戦略
最大のトピックは「カッコイイパレットが欲しい」という現場のニーズに応えて、カスタムイメージを高めたパレットSWを登場させたことだろう。SWとは「スーパー・ワゴン」の意味だが、このグレード設定することで、女性ユーザーが7~8割を占めていた男女比率を五分五分にし、若年独身層を獲得する狙いが込められている。
標準モデルについては、従来から採用されていたベージュ色のシートがモカ系に変更され、上級に位置するX、パレットSWの全車にオプション設定されたCDプレーヤーを選択すると、4.3インチの液晶画面がバックモニターとして使える。
従来のエアロ仕様がメッキグリルやスポイラーをあしらっていたのに対し、今回はワゴンRとワゴンRスティングレーの関係と同様に、キャラクターの違いを明確にするため、外観は大幅に変更されている。
SWのフロントマスクには、横一文字のスケルトン構造のグリルを配し、大開口部のロアグリル、専用デザインのバンパー、さらにはディスチャージヘッドランプが鋭い眼光を放つ。
リヤコンビネーションランプは赤ではなく、スモーク色のレンズを採用することでリヤガラスとの一体感がうまれ、ワイド感が強調されたディテールとなった。
インテリアはドアハンドルやエアコンの吹き出し口にメッキ加工が施されていたり、インパネやドアトリムがダークグレー色になっていたりと、ブラック基調の内装色をいっそう引き立たせた工夫も見受けられる。
また、シートは縫製シートが採用され、サイドサポートや座面など、クッション性の異なる素材の組み合わせで快適性が高められた。
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