スズキ 新型MRワゴン 新型車解説(2/2)
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:茂呂幸正
すべてが刷新された新型MRワゴンのR06A型エンジン!
肝心の燃費性能にも触れておこう。
まずトランスミッションは、エンジン回転数を低くすることで燃費と静粛性を向上させた新機構搭載のCVTを全車に採用。
それに加えて、スズキが新たに開発したR06A型新世代エンジン(660cc)を搭載し、NAの2WD車でリッター25.5km、ターボの2WD車でリッター22.5kmをマークする。
この新開発エンジンは、実はエンジン自体の軽さがミソ。NAエンジンの場合は51.9kg、ターボエンジンなら55.7kgと、実は軽自動車で一番軽いエンジン重量なのだ。
これはエンジンに組み込まれる可動部品の軽量化を徹底したことにはじまり、それによりエンジン自体の大きさもコンパクトに設計することができた。
また車体ボディ自体を、先代より-15kgも軽量化にしたことも大きな要因のひとつとして挙げられる。このエンジンの軽量化、そして車体の軽量化により、実は新型MRワゴンは790kgという軽ワゴンでは最軽量となる車両重量を実現しているのだ。
新エンジンに採用された技術に関しては、NAエンジンには軽で初めて吸気側に加え、排気側にも可変バルブタイミング機構も備えたこと。
そして一方では、ターボエンジンには吸気側にVVTを採用したことが挙げられる。これにより、バルブ開閉タイミングを運転状況に合わせ制御し、その時の運転状況でエンジン効率を最大限に引き出すことができるのが利点だ。
ボディサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,625mm、ホイールベースは2,425mmと、先代に比べ65mmも長くなっているため、室内長も先代から+180mm伸びた2,120mmを誇る。
これは、先日発表されたばかりのスズキ・ソリオの室内長にも匹敵する広さだ。
手頃な車内スペース、そして低燃費ながら軽快な運転感覚を備えるスズキの新型MRワゴン。今や日本の軽は世界最先端を行っていると言っても過言ではない。
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