スズキ スイフト新車発表会速報
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:オートックワン編集部
燃費も!デザインも!スタリッシュにブラッシュアップ!
スズキは6年ぶりにスイフトのフルモデルチェンジに踏み切った。
「世界に通用するコンパクトカーを作ろう」というコンセプトをもとに世に送り出されたスイフト。今では世界124カ国への出荷を行っており、初代から累計で180万台を販売。紛れもなくスズキを代表する世界戦略車となった。
3代目新型スイフトは、パッと見、デザインの大きな変化は感じられない。しかしそれはマイナスなことではない。なぜならスイフトというクルマが、デザイン、それにキャラクターというものがすでに確立されたという証拠だからだ。
スイフトといえば、Aピラーをブラックアウトさせてシャープに魅せたり、さらに4輪それぞれが強調されるよう、ドッシリとした安定感を演出するホイールアーチデザインなど、スイフトのプロポーションは確かにまとまりを見せる。
そんな中、新たに意匠変更したのは、フロントグリルをよりスタイリッシュに、そしてへッドライト及びリアランプを大型化するなど、実は先代よりもスポーティな演出が行われている。
ボディサイズは全長3,850mm×全幅1,695mm×全高1,510mm。特に全長に関しては+95mm(約10cm)も拡大されている。
しかし車重は先代より-10kgのダイエットに成功。そしてボディ骨格には高張力鋼板をフンダンに用いて、ねじり剛性を15%も向上させているのがトピックだ。
エンジンは新開発の1.2リッター(67kW/118N・m)を搭載。トランスミッションは全車CVTをメインに、XGとXLには5速MTも設定している。
肝心な燃費は2WDのCVT車がリッター23.0㎞/Lを誇り、ついで2WDの5速MT車がリッター21.0㎞/L、4WD車のCVT車がリッター20.0㎞/Lといった 順番だ。ちなみに最上級グレードのXSにはパドルシフトも設定しており、低燃費性能を実現させながらも、 欧州で鍛え上げられた走りにこだわる演出も魅力的だ。
安全面ではXSにスリップや横滑りを抑えるヒルホールドコントロール付きのESPを標準で装備するため、一番のおススメグレードはこのXSだろう。
さて、ご存知の通り、スズキはインドや中国で好調なセールスを記録しているが、肝心な国内市場は低迷の一途を辿るばかり。円高の加速もまるで日本経済にとってみれば火に油を注ぐかのよう。当の鈴木修社長兼会長もさすがにこれには業を煮やしている様子で、正直限界を感じていると、呆れかえって少々落胆ぎみであった。
また、昨年末に発表されたフォルクスワーゲン社との突然の提携合意は、その後あまり話題には上らないものの、 今後のスズキの環境自動車開発の強力なパートナーとして迎えたからには、なんとしても良いところを見せたいのが正直な気持ち。
世界中に多くのファンを持つスズキスイフト。是非、新型スイフトで、日本市場もインド、中国を上回る実績をつくりだしてもらいたい。
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