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新型車解説 2015/11/27 11:16

なぜ“軽最強”と呼ばれた「スズキ アルトワークス」がいま復活するのか [徹底解説](2/3)

なぜ“軽最強”と呼ばれた「スズキ アルトワークス」がいま復活するのか [徹底解説]

クルマ好きとしては自主規制の64馬力を“自ら”打ち破ることを期待したいが・・・

スズキ アルトワークス

オジサン世代のクルマ好きとしては、「初代アルトワークスが打ち立てた最高出力64馬力の自主規制を、新型アルトワークスが自ら破って80馬力に向上!」という筋書きを期待するが、どうやらそれはないらしい。

とはいえ最大トルクは、現行アルトターボRSの10kg-mを上まわって10.5kg-m前後に高まるようだ。

車両重量は現行アルトターボRSの2WDが670kgだから、700kgを超えることはないだろう。動力性能は相当に高い水準になると思われる。

トランスミッションは、アルトターボRSは自動変速の可能な1組のクラッチを使う5速AGSだが、アルトワークスは5速MT。既存のメカニズムに改良を加えて、シフトストローク(シフトレバーが前後左右に動く範囲)を短く抑え、素早い変速操作が可能になる。

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サスペンションは、基本的には従来と同じ前輪側が独立式のストラット、後輪側が車軸式のトーションビームだが、アルトワークス専用のチューニングを施す。アルトターボRSは、峠道をスポーティーに走るとカーブで旋回軌跡を拡大させやすいが、アルトワークスではもう少し良く曲がる設定にするらしい。

第44回東京モーターショー2015の展示車両が装着していたタイヤは、ブリヂストンポテンザRE050Aであった。タイヤサイズは15インチ(165/55R15)で、指定空気圧は前後輪ともに240kPa。これらの数値はアルトターボRSと共通だが、アルミホイールは変更される。

内装ではレカロ製のシートに注目したい。体をしっかりとホールドして、軽自動車の室内幅に適した設計だから、リクライニングの角度を調節するシート脇のダイヤルも無理なく操作できる。

価格はアルトターボRSの15~20万円アップで、145~150万円になりそうだ。開発者は「レカロのシートで価格が高くなる」という。ならばレカロのシートはオプションにして、価格を5~10万円の上乗せ、つまり135~139万円くらいに抑えると良いだろう。アルトターボRSも装備をかなり充実させたので、ワークスに発展させた時の価格上昇は小額に抑えられると思う。

アルトワークス・キャストスポーツに見る、新しい軽自動車の流れ

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それにしても、アルトターボRSに続くアルトワークスの設定は、近年の軽自動車では珍しい動向だ。軽自動車の売れ行きは好調で、新車として売られるクルマの35~40%を占めるが、この内の70%以上が全高を1600mm以上に高めた車種になる。背の低い軽自動車はアルトを筆頭に低燃費と低価格が求められ、一部にアルトラパンなどの可愛らしい軽自動車が含まれる程度になった。

この実用重視のアルトにスポーティーなグレードを2種類も設けるのだから、過去に同様の例があったとはいえ、新しい流れだろう。

またダイハツの新型車である「キャスト」も、SUV風の「アクティバ」、都会的で上質な「スタイル」に加えて「スポーツ」を設定した。

キャストスポーツ(162万円/2WD)は、文字どおりスポーティー指向のモデルで、エンジンはターボのみを搭載。足まわりは硬めにチューニングされ、2WDのタイヤは16インチ(165/50R16)になる。

注目されるのは2万1600円を加えると、メーカーオプションでアルミホイールのデザインが変更され、タイヤもハイグリップタイプに上級化することだ。

標準装着されるタイヤはヨコハマ・アドバンA10で、先代ムーヴカスタムRSから流用した(現行ムーヴに16インチ装着車はない)。ハイグリップタイヤはブリヂストン・ポテンザRE050Aで、コペンと共通化されている。

足まわりのセッティングはポテンザをベースに行われ(ショックアブソーバーの減衰力などはタイヤに関係なく共通)、車両全体の挙動もアドバン装着車よりバランスが良い。

アドバン装着車は、路面のデコボコやノイズの伝え方は若干マイルドだが、快適と表現できるほどではなく、ポテンザ装着車に比べるとカーブで車両を曲げる動きが弱い。相対的に後輪の接地性は高まるが、ポテンザの方が良く曲がり、なおかつ走行安定性との調和も取れているから運転を楽しめる。両車を乗り比べると、ポテンザでセッティングされた意図が良く分かる。アドバンは少し不自然だ。

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