スバル 新型WRX STIの目玉を垣間見た!新DCCD搭載のプロトに先行試乗(1/2)

スバル 新型WRX STIの目玉を垣間見た!新DCCD搭載のプロトに先行試乗
<スバル WRX STI プロトタイプ[新電子制御マルチモードDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)搭載 テスト車両]> <スバル WRX STI プロトタイプ[新電子制御マルチモードDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)搭載 テスト車両]> <スバル WRX STI 現行モデル[C型]> <スバル WRX STI プロトタイプ[新電子制御マルチモードDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)搭載 テスト車両]> <スバル WRX STI 現行モデル[C型]> <スバル WRX STI 現行モデル[C型]> <スバル WRX STI 現行モデル[C型]> <スバル WRX STI 現行モデル[C型]> <スバル WRX STI 現行モデル[C型]> <スバル WRX STI 現行モデル[C型]> <スバル WRX STI 現行モデル[C型]> 画像ギャラリーはこちら

北米仕様で先行発表された次期WRX、その目玉は”新DCCD”の採用

<スバル WRX STI(北米仕様) 2018年モデル[D型・新電子制御マルチモードDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)搭載モデル]><スバル WRX STI(北米仕様) 2018年モデル[D型・新電子制御マルチモードDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)搭載モデル]>

デトロイトショー2017で世界初公開された大幅改良された北米仕様の新型スバル WRX STI。詳細に関してはすでにお届けしているが、その中の変更項目のハイライトが”新DCCD”の採用だ。当然、今後登場するであろう”D型”日本仕様にも同じアイテムが採用されるのは間違いないが、そもそも、現行のDCCDと何が違うのだろうか?

DCCD(ドライバーズ・コントロール・センター・デファレンシャル)は、一言で説明するならば「モード切り替え電子制御LSD付きトルク配分センターデフAWD」。現行WRX STIのDCCDは電磁式LSD+機械式LSDを組みあわせて前後のトルク配分を制御、前後輪の差動制限を自動もしくは任意で変更可能なシステムである。

DCCD自体は初代から採用されるが、AUTOモードの採用は2代目のアプライドモデルC型(通称・涙目)以降、現行モデルが使用する「電磁式LSD+機械式LSD」仕様となったのはアプライドモデルF型(通称・鷹目)以降、更にAUTOモードの3モード対応になったのは3代目以降である。

実はそこからDCCDは細かい制御の変更はあるものの、進化をしていなかった・・・と言うのが現状である。スバル関係者は「現行モデルではシャシー側を大きくレベルアップさせましたが、AWDシステムに関してはほぼキャリーオーバー。今回はそこにメスを入れた…と言うわけです」と語る。

>>現行スバルWRXと新DCCD搭載のプロトタイプを写真で見る(画像31枚)

ついに機械式LSDが廃され”フル電子制御”になった

<スバル WRX STI(北米仕様) 2018年モデル[D型・新電子制御マルチモードDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)搭載モデル]><スバル WRX STI(北米仕様) 2018年モデル[D型・新電子制御マルチモードDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)搭載モデル]>

新DCCD最大のポイントは、機械式LSDを廃し電磁式LSDのみの「フル電子制御」となったことだ。

なぜ、機械式LSDが不要になったのか? それは基本性能の進化だ。

話は2代目に遡る。当時のシャシーは特にリアの安定性に乏しく、安定性を高めるためには前後輪の拘束力を強める必要があった。そのため電磁式LSD+機械式LSDの組み合わせがベストと言う判断だった。しかし、3・4代目でシャシー側の飛躍的な進化が行なわれたことでメカニカルに安定性を高めることが可能になったと言う。その結果、機械式LSDを廃し、コーナリング初期の前後輪の拘束を弱めることで「より曲がりやすいAWD」に変更できた・・・と言うワケだ。

現在、スバル車のMTはWRX STIとBRZ、そしてフォレスター(NAモデル)のみと言う状況。経営的な観点で言えば、販売台数の少ないモデルへの新たな投資は難しいのも本音だろう。しかし、WRX STIはスバルの走りのフラグシップ。スバルの提唱する「安心と愉しさ」をより高みを目指すために、新DCCDの投入は必要不可欠だったはず。あくまでも予想だが、本当は4代目投入時から採用したかったアイテムだと思っている。

>>現行スバルWRXと新DCCD搭載のプロトタイプを写真で見る(画像31枚)

1 2 次へ

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

スバル WRXの最新自動車ニュース/記事

スバルのカタログ情報 スバル WRXのカタログ情報 スバルの中古車検索 スバル WRXの中古車検索 スバルの記事一覧 スバル WRXの記事一覧 スバルのニュース一覧 スバル WRXのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる