あの硬派なスポーツセダンが上質なインテリアを纏った!“500台限定”スバル WRX特別仕様車「スポルヴィータ」へ試乗(2/3)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:阿部昌也
目指すは世界!スポーツセダン活性化のため、S4をシッカリ育てる
販売は発売当初はWRX STIの人気が高かったが、今はWRX S4が多くの割合を占めている。更には輸入車からの乗り換えが予想以上に多いそうで、その数に販売拠点はもちろん開発陣も驚いたそうだ。
実は「誰が持っても高性能を感じやすい」、「ハイスペックなのに乗りやすい」と言う日本車は意外と少ない。更に安全装備やプライスなども含め、ユーザーに高く評価された証拠とも言えるだろう。
ただ、ライバルを見るとまだまだ上がいるのも事実だ。
もはや日本車にはライバルは不在で、世界と戦う必要がある。そこは開発陣もよく理解しているようで、開発責任者の高津益夫氏は「このカテゴリーを活性化するためには、スポーツセダンをもっと知ってもらう必要があります。そのためにはS4をシッカリ育てる必要がある」と語っている。
まさかWRXの記事で「インテリアが一番の特徴」と書くとは…
そんな中、東京モーターショーで発表されたのが、WRX S4の特別仕様車「スポルヴィータ」だ。ちなみにスポルヴィータはイタリア語のSportiva(スポーツ)とVita(人生)を組み合わせた造語である。
関連記事:スバル、「WRX S4」と「レガシィB4」に伊・トリノの老舗革メーカーとコラボしたモデル『SporVita』を出展【TMS2015】
開発コンセプトはWRXの魅力を更に引き上げる「大人のスポーツセダン」だ。
注目はイタリアの老舗革メーカー「マリオレヴィ社」とのコラボレーションによるインテリアである。まさかWRXの記事で「インテリアが一番の特徴」と書くとは夢にも思わなかった(笑)。
鮮やかなタン&ブラックの2トーンカラーでコーディネイトされたレザーシート、シートに合わせてコーディネイトされたトリムやステッチ、インパネ周りのピアノブラックの加飾パネルなどにより、WRXのスポーティさにモダンな印象がプラス。現行モデルで質感は上がったものの、どこかビジネスライクに感じていたインパネ周りの雰囲気も良くなっている。
日本のスポーツモデル=スポーティな黒内装という風潮が強いが、色使いで質感や雰囲気もアップする証拠だ。
この記事にコメントする