竹岡圭のモンゴルラリー2009 参戦記 vol.2(3/3)
- 筆者: 竹岡 圭
- カメラマン:原田淳
竹岡圭のモンゴルラリー2009 参戦記/6日目
一度南下してから北へ向かうという、656.54kmにも及ぶ遠距離移動となる6日目。手持ちの予備タイヤも相当厳しいので、この日もメカニックさんたちが移動する、ややショートカットのコースを選択することにしました。
というのも、アルベイヘールの街でタイヤ屋さんを探したのですが、モンゴルのお店は土日は休みのところがほとんどで、どこも開いていなかったのです・・・。
一軒お話だけできたお店があったのですが(つまりタイヤがなかった!)、モンゴルのクルマが装着しているのは15インチタイヤまでのものがほとんどで、16インチ以上のタイヤはウランバートルに行かないと手に入らないとのこと。
ところがターボモデルのフォレスターは15インチタイヤを装着するとブレーキが当たってしまうので、16インチ以上じゃないと入らないんですよね・・・(ちなみに標準は17インチです)。
そんなこんなでややショートカットコースに向かったのですが、今回のショートカットコースは本来のSSも含まれているため、いつもどおりの厳しいコース。何度かの川渡りまで出現します。
しかしラストは爽快気分のハイスピードセクションが登場。ここを全開で走れたらどんなにか気持ちいいことか・・・(涙)。そこはじっとガマンガマン・・・(悔)。
モンゴルラリーは自然との闘い!
さて、この日は今ラリー中初めてのツーリストキャンプがビバーク地。
つまりテントじゃない場所に泊まれる日だったんです。ということで、世界遺産のハラホリン近くのツーリストキャンプへ。ハラホリンは比較的大きな街なので、早速タイヤを探して回ることにしました。
残念ながらタイヤ屋さんは相変わらずお休みでしたが、タイヤの修理屋さんを2軒発見!16インチタイヤは当然のようになかったけれど、15インチのチューブが2本だけ見つかったので、少々サイズは違うものの2本だけチューブを入れることにしました。しかしこのお店やたらとチューブが積んであるなぁと思ったら、モンゴルのクルマは全部タイヤチューブを入れて走ってるんですって!それほど基本的に道が悪いってワケなんですね。
しかしこの日は寒い!寒いも寒い、0℃に近い極寒です。昨日までの昼間は49℃近くあったというのに、この寒暖差は体に応えます。しかも夕方からどんどんと天候が悪くなり、ちょっとした台風のような暴風雨に。
ちょうど皆さんがSSの2本目に差し掛かる頃です。大丈夫かなぁ・・・との心配通り、多くのバイクが霧で視界を塞がれて道に迷い、遊牧民のゲルなどで助けてもらったんだとか。朝になって戻ってきた参加者がたくさんいらっしゃいました。自然は手ごわい・・・。
もし私たちもSSに出て行っていたら・・・と想像すると、みなさんへのご迷惑を考えると、私たちはこの日SSをキャンセルして正解だったようです。
この記事にコメントする