神回避も見せた!これぞスバル魂!ニュル24時間レースでみせた連覇への情熱(3/3)

神回避も見せた!これぞスバル魂!ニュル24時間レースでみせた連覇への情熱
ニュルブルクリンク24時間耐久レース2016(予選) ニュルブルクリンク24時間耐久レース2016(予選) ニュルブルクリンク24時間耐久レース2016(予選) ニュルブルクリンク24時間耐久レース2016(予選) ニュルブルクリンク24時間耐久レース2016(予選) ニュルブルクリンク24時間耐久レース2016(予選) ニュルブルクリンク24時間耐久レース2016(予選) ニュルブルクリンク24時間耐久レース2016(予選) ニュルブルクリンク24時間耐久レース2016(レース) ニュルブルクリンク24時間耐久レース2016(レース) ニュルブルクリンク24時間耐久レース2016(レース) 画像ギャラリーはこちら

メルセデスAMG「GT3」の速さはやはり違う

ニュルブルクリンク24時間耐久レース2016【スバル】ニュルブルクリンク24時間耐久レース2016(レース)

午後7時30分にレースが再開する段階では、レインタイヤに履き替えてウェット路面での再スタートとなった。

着実に暗闇が迫る中、路面状況は、ウェットからセミウェット、ドライと路面が変化する中でレースが進行するという、難しい状況での戦いを各チームは強いられていた。そんな中でも、ハリボ レーシング の8号車をはじめ、メルセデスAMG「GT3」は一貫して速かった。

途中、唯一のライバルであったBMW「M6 GT3」がリタイアしたこともあって、夜が明けた後は、29号車、4号車、88号車、9号車と、4台のメルセデスAMG「GT3」での優勝争いとなった。

街灯もろくにない真っ暗なコースで、びしょ濡れの路面でも、ストレートでは250km/hくらいまでスピードが出ているのだ。こんな怖い中、走れるなんて、やっぱりプロのレーシングドライバーは違う!とあらためて感心した。

一方で、ウェット路面という厳しい条件が、スバル「WRX STI」にとってはAWDの実力を見せつける好機となった。あれれ?待ってよ!ライバルのアウディ「TT」はクワトロじゃないの?と首をかしげる人も多いだろう。

実は、AWDを装着すると、70kgも車重が重くなってしまうため、アウディはレース車両では前輪駆動を選んだのだ。アウディ「TT」を周回遅れにできるか、という段階まで詰め寄ったものの、 アウディには一人だけメチャクチャに速いドライバーがいて、彼のスティントになるとガンガンに追い上げてくる。

夜が明けて路面がドライになってくると、アウディ「TT」も追い上げを見せてきて、2日目のお昼までは緊迫した争いを続けていた。ところが、アウディ「TT」がまさかのクラッシュ。アウディ「TT」がリタイアしてしまって以降も、スバル「WRX STi」はペースを落とすことなく、周回を重ねていき、24時間の長いレースを完走して、見事にST3クラスでの2連覇を果たした。

最後の最後に緊迫した争いを見せたのは、トップカテゴリーのSP9クラスだ。

残り1時間を切った段階でも、29号車、4号車、88号車、9号車の4台が最後まで同じ周回どころか、数分の差で連なっていた。なかでも、トップと2位の争いは熾烈を極め、午後3時30分のチェッカー目前まで、1位の29号車と2位の4号車はテール・トゥ・ノーズの争いを続けた。

紳士協定でこのままゴールか?などと思っていたら、最後の最後、ファイナルラップで4号車がクラッシュすれすれで29号車を抜き去って、134周を完走しての劇的な優勝を果たしたのだ。

世界最高峰の草レース「ニュル24時間耐久レース」

ニュルブルクリンク24時間耐久レース2016【スバル】

ニュルブルクリンク24時間レースを初めて観戦して、これまでなんでこんな面白いレースを見に来なかったんだろう、と猛烈に反省した。

世界最高峰の草レースとの呼び名も高いだけあって、ドライバーやチームと観客の距離感が近く、レースが始まるまでの時間もレーシングドライバーにサインを貰ったり、握手を求めたりできて楽しい。

さらに、24時間の間ずっと応援していると、チームとの一体感が増して、応援するチームが勝ったときの嬉しさはひとしおだ。私など、山内選手が嬉し涙を流すのを目にして、もらい泣きしてしまったほど。

5月の最後の週末という、日本人にとっては休みを取りにくい時期ではあるけれど、そのぶん航空券もお手頃だし、レース終了後に滞在を延ばして、コースが公開されるパブリックデーにニュルブルクリンクを走るなんてこともできる。

クルマ好きなら一度は訪れたい聖地での24時間耐久レースだけに、思い切って観戦に行ってみる価値はありそうだ。

[Text:川端由美]

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川端 由美
筆者川端 由美

1971年生まれ。大学院 工学専攻 修士課程修了。1995年住友電工にて、カーエレクトロニクスやタイヤの研究にたずさわる。1997年、二玄社『NAVI』編集部に編集記者として転職。2004年からフリーランスの自動車ジャーナリストとなる自動車の新技術と環境問題を中心に取材活動を行なう。エンジニア、女性、自動車ジャーナリストといったハイブリッドな視点でリポートを展開する。国土交通省・独法評価委員会委員、環境省・有識者委員ほか。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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