2016年後半の市販化!スバル新型「インプレッサ」が、スバル全体のスタンダードをひとクラス上に!(2/2)
- 筆者: 川端 由美
- カメラマン:富士重工業/川端由美
注目のインテリアはデザインがモダンに!
インテリアは、セダンはよりスポーティネスを意識してか、ブラックの内装に赤いステッチが施されていた。特筆すべきは、インパネ周辺のデザインがモダンになった点だ。ソフトパッドを入れて質感を高めたインパネ素材に赤いステッチが施されており、さらにドアトリムまで一体感のあるデザインになっている。
特にシート形状は特筆すべきで、デザイン性が高まっただけではなく、サポート感を高めて、取り付け剛性も見直すなど、現行モデルと比べると、隔世の感がある。
従来はエアコンのルーバーとナビ画面が積み重なったようなデザインだったインパネが、刷新されたのだ。中央に8インチのモニターが備わっており、その左右にエアコンのルーバーがデザインされて、助手席側ダッシュボートに施されたステッチが曲線を描いてデザインされている。
スバルスターリンクなるコネクティビティも導入されて、アンドロイドやアップルカープレイに対応する。ハッチ・バックでは、ルーフレールを備えたり、荷室の開口部を広げるなど、実用性の高さを主張している。室内はベージュを基調にしたより落ち着きのあるものになっている。
パワー向上と低燃費化とも推し進めた
注目のプラットフォームについて書くと、長くなりそうなので重要なポイントに特化してお伝えしよう。
低重心化によって、よりリニアな操舵応答性を実現し、コーナリング性能はもちろん、ドライバビリティが格段に高まったという。
具体的には、ボディのねじり剛性を現行比で1.7倍まで高め、振動を大幅に軽減し、サスペンションの取り付け剛性を高めるなどしている。また、アクティブトルクベクタリングを採用して、コーナリング特性や操舵のレスポンスも高めている。
パワートレインについては、FB型2.0リッター水平対向直噴エンジンを新採用し、改良版の7段マニュアルモード付リニアトロニックと組わせる。エンジンとトランスミッション共にダイエットに成功し、パワー向上と低燃費化をともに推し進めたという。
日本もアメリカも、2016年後半に市販される予定だ。スバルのエントリーを担う「インプレッサ」だけに、新しいプラットフォームとパワートレインを採用し、内外装の質感が高まることで、スバル全体のスタンダードがひとクラス上になる予感だ。
[Text:川端由美]
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