スバル XV ハイブリッド プロトタイプ 試乗レポート/マリオ高野(1/2)

スバル XV ハイブリッド プロトタイプ 試乗レポート/マリオ高野
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XVハイブリッドは、“スバルらしさ炸裂”

スバル XV ハイブリッド プロトタイプ

空前の史上最高益を記録したスバル。国内販売ではインプレッサシリーズが月間販売台数で久しぶりにベスト10前後をキープするなど好調が続いています。

その一方で守旧派のマニアからは「最近のスバル車は普通になってツマラナイ」と評されることも増えており、持ち味である独自性が薄れていることを危惧する声が多いのもまた事実です。しかし、昨日試乗した「スバル XVハイブリッド」のプロトタイプは「スバルらしさ炸裂!」であることを確認!ヲタク泣かせの技術やセッティングの数々に、涙が出そうになるクルマでした。

久しぶりに「よそと同じことはやらない」という愚直な信念がビシバシ伝わってくる快心の一撃といえます。ハイブリッドカーなのに、ひたすら走りの良さと気持ち良さを最優先にしたことがヒシヒシと実感できたのでありました!

スバルオリジナルのハイブリッドシステム

スバル XV ハイブリッド プロトタイプスバル XV ハイブリッド プロトタイプ

まず、スバルがハイブリッドを出すというと、世間一般では「トヨタからもらったのね」などと誤解されてしまうことが多いようですが、それは大きな間違いです。

スバルはかなり昔から(もちろんトヨタと提携するはるか以前から)独自にハイブリッドシステムを開発してきました。1997年に初代プリウスが登場した時点でも、実は技術的には同等のシステムが存在していたのですが、「先にヤラレた! 二番手じゃ意味がないし、ウチではあんなに安くはできない!(涙)」と地団駄を踏んで悔しがったものだとエンジニア氏から聞いたこともあります。

5月に行われた発表会の場では、スバルの吉永社長が冒頭の挨拶で開口一番に「これは弊社オリジナルのハイブリッドシステムです!」と、かなり強い口調で宣言されたことも印象的でした。そもそも、縦置き水平対向エンジン+AWDのパワートレーン&プラットフォームにトヨタのハイブリッドをポン付けするなんてことは物理的に不可能なので、スバルは嫌でも独自開発をするしかないのです。

スバル XV ハイブリッド プロトタイプ
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ただし、商品化する上での安全対策(おもに感電対策などの電気系)ではトヨタのノウハウが非常に参考になったようで、初めての商品化にあたっても、極めて完成度の高いものを提供することができたとのことでありました。

システムを簡単に説明すると、2リッターNAの水平対向エンジン(FB20)にハイブリッド向けの改良を加え、CVT(リニアトロニック)ミッションケース内の後方に駆動用モーターをドッキング。駆動用電源の二ッケル水素バッテリーは荷室の底面に搭載しております。

駆動方式はもちろんAWD。後輪を電気モーター駆動するタイプの4WDハイブリッドと違い、駆動フリクションや重量などで、一般的には低燃費に不利とされるメカニカルAWDのままハイブリッド化したところにもスバルらしさが伝わります。

もし、一般ウケしやすいカタログ燃費の数字インパクトの強いハイブリッドカーとするなら、インプレッサの1.6リッターのFF(実燃費19km/L&1000km無給油ドライブ可能)をベース車にしたでしょうが、XVハイブリッドは「NAインプレッサのトップグレード」として位置づけられるので、そんなチマチマと数字を良くすることを狙うセコイ真似はしなかったのです。

そのため、JC08モード燃費は20km/Lと、これから新しく発売される新鋭ハイブリッドカーとしてはインパクトに欠ける数字と言われることでしょう。しかし、この控えめな数字からコンセプトを裏読みするマニアは、逆にニンマリするはず。

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マリオ 高野
筆者マリオ 高野

1973年大阪生まれ。免許取得後にクルマの楽しさに目覚め、ヴィヴィオとインプレッサWRXを立て続けに新車で購入。弱冠ハタチでクルマローン地獄に陥るも、クルマへの愛情や関心は深まるばかりとなり、ホンダの新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、ダイハツ期間工(アンダーボディ組立て)などを経験。2001年に自動車雑誌の編集部員を目指し上京。新車情報誌やアメ車雑誌の編集部員を経てフリーライターとなる。編集プロダクション「フォッケウルフ」での階級は「二等兵」。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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