スバル 新型レガシィアウトバック 試乗レポート/大谷達也(2/3)

  • 筆者: 大谷 達也
  • カメラマン:オートックワン編集部
スバル 新型レガシィアウトバック 試乗レポート/大谷達也
新型レガシィアウトバック(2012年モデル) 新型レガシィアウトバック(2012年モデル) 新型レガシィアウトバック(2012年モデル) 新型レガシィアウトバック(2012年モデル) 新型レガシィアウトバック(2012年モデル) 新型レガシィアウトバック(2012年モデル) 新型レガシィアウトバック(2012年モデル) 新型レガシィアウトバック(2012年モデル) 新型レガシィアウトバック(2012年モデル) 新型レガシィアウトバック(2012年モデル) 新型レガシィアウトバック(2012年モデル) 画像ギャラリーはこちら

新型レガシィアウトバックはFB25エンジン搭載が最も大きなトピック

数えて2代目となるアウトバックがデビューしたのは2009年。それから3年が過ぎた今年5月、アウトバックに大規模なマイナーチェンジが実施された。

その結果、従来モデルよりも大きめな“ヘキサゴングリル”はメッキ部品の割合がぐっと増し、きらびやかな雰囲気を演出。大型化されたフォグランプ、そしてそれを縁取るブラックのアニマルガード風パーツが、道を選ばない力強さを表現している。

新型レガシィアウトバック(2012年モデル)
新型レガシィアウトバック(2012年モデル)新型レガシィアウトバック(2012年モデル)

以前は3.6リッターの6気筒エンジン搭載車だけに標準装備されていたルーフレールが、アウトバックの全モデルに用意されるようになったこともファンには歓迎されるだろう。

個人的には、もうちょっとすっきり洗練されたデザインのほうが好みだけれど、アメリカで受けるには、このくらいの個性というかアクの強さが必要なのかもしれない。

でも、外観以上に大きな変更が加えられたのが中身、特にエンジンだ。

新型アウトバックも従来モデルと同様、2.5リッター水平対向4気筒エンジン、というところまでは変わらない。最高出力は170ps/5600rpmから173ps/5600rpmへ、最大トルクは23.4kg・m/4000rpmから24.0kg・m/4100rpmへと、ちょっとずつ強化されたけれど、そんなのは大した違いじゃない。

何が違うって、実はまったく別のエンジンなのだ。

新型レガシィアウトバック(2012年モデル)

その証拠に、型式名がEJ25からFB25へと変わっている。しかも、この変化は、50年を越すスバル水平対向エンジンの歴史のなかでも、いちばん大切で重大なものかもしれないのだ。

フロントに縦置きされる水平対向エンジンは、左右を前輪に挟まれている関係で、あまり幅を広くできない。だから、どうしてもピストンの往復するストロークが短めになり、同じ排気量だとボア、つまりピストンの直径が大きくなってしまう。

ピストンがあまり大きくなると、ガソリンが燃える燃焼室が薄く広がった形になりがち。けれども、燃焼室が薄く広がっていると、ガソリンをきれいに燃やすのが難しくなってくる。

本当は、燃焼室がもうちょっと厚く、コンパクトにまとまっているほうが都合がいい。つまり、ビッグボア・ショートストロークじゃなくてボアとストロークが同じくらいの“スクエア”にしたい。

これは、1966年に水平対向エンジン搭載のスバル1000を発売して以来、ずっと追い求めてきた理想でもあった。この理想に、エンジンのレイアウトを工夫することで近づけたのがFB系とFA系なのだ。

おかげでガソリンをきれいに燃やすのが楽になり、燃費がよくなった。 しかもロングストロークになって中低速域のトルクがぐっと厚みを増した。つまり、街中を走るのが断然楽になった。

現代の要求に応えた、本当にいいエンジンに仕上がったと思う。

新型レガシィアウトバック(2012年モデル)新型レガシィアウトバック(2012年モデル)新型レガシィアウトバック(2012年モデル)新型レガシィアウトバック(2012年モデル)新型レガシィアウトバック(2012年モデル)
新型レガシィアウトバック(2012年モデル)新型レガシィアウトバック(2012年モデル)新型レガシィアウトバック(2012年モデル)新型レガシィアウトバック(2012年モデル)新型レガシィアウトバック(2012年モデル)

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

大谷 達也
筆者大谷 達也

1961年、神奈川県生まれ。エンジニア職を経験後、1990年二玄社に就職し、CG編集部に配属となる。以来、20年間にわたり同誌の新車情報、モータースポーツに関する記事を企画・編集・執筆。2010年3月フリーランスとなる。現在もCGの編集・執筆業務に携わる傍ら、ENGINE、GENROQ、東京中日スポーツ新聞、レーシングオンなどにも寄稿。日本モータースポーツ記者会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

スバル レガシィアウトバックの最新自動車ニュース/記事

スバルのカタログ情報 スバル レガシィアウトバックのカタログ情報 スバルの中古車検索 スバル レガシィアウトバックの中古車検索 スバルの記事一覧 スバル レガシィアウトバックの記事一覧 スバルのニュース一覧 スバル レガシィアウトバックのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる