スバル アウトバック 新型車徹底解説
- 筆者:
レガシィシリーズを完成させるオフロードスポーツ
一世代前まではランカスターと呼ばれていたモデルが、アウトバックと名前を変えて満を持しての登場。もともとアウトバックという車名は、1995年にレガシィツーリングワゴンの派生車種として「レガシィグランドワゴン」を発表した頃から海外名として使われていたもので、今回のモデルから全世界共通の車名にした、ということだ。
このグランドワゴンは、ツーリングワゴンの高いオンロード性能をベースに、オフロードでの走破性を付与させたモデルで、スタイリッシュなカタチも合わせて、北米や豪州では高い評価を獲得。後にボルボからカテゴリー的には同じ部類のXCを登場させたことも、このモデルの成功具合を物語っているといってもいいだろう。
そんなバックボーンを持つアウトバックだが、今回のフルモデルチェンジでは本来のコンセプトである「クロスオーバースポーツ」を見つめ直し、デュアルモードスポーツとしてさらに進化させている。レガシィツーリングワゴンが持っている、あらゆる条件でも快適に、軽快に走れる高い走行性能をベースにして、よりシビアな条件がつきまとうオフロードでも、ダイナミックなスポーツ走行ができるというものだ。これは既存のSUVモデルにはない魅力で、高い走行性能を持つレガシィだからこそ設定できるコンセプトだろう。
ルックスは従来モデルの雰囲気を踏襲。ツーリングワゴンより高く設定した車高、オフロードスポーツを連想させるワイドなフェンダー、大きなフロントフォグランプなどがアイキャッチとなる。タイヤは215/55R17でツーリングワゴンより1サイズ大きく、たくましい足元を演出している。エンジンはNAのみとなり、2.5Lと3Lをラインアップ。もともとボクサー6気筒の3Lはランカスターにしか搭載されていなかったので、これは従来通りともいえるだろう。
室内は高級感を重視した作りだ。シート表皮やステアリングなどは本革を採用し、大人の趣味の世界を満足させる雰囲気に仕上がっている。
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