【新旧比較】「スバル レヴォーグ」を旧型(レガシィ ツーリングワゴン)と比較してみた/マリオ高野(3/4)

【新旧比較】「スバル レヴォーグ」を旧型(レガシィ ツーリングワゴン)と比較してみた/マリオ高野
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乗り心地

スバル レヴォーグスバル レガシィ ツーリング ワゴン 2.0GT DIT

1月にメディアが試乗したプロトタイプでは、GT-Sより標準車のほうがダンパーが硬く感じられ、硬さに不満を覚える声も挙がったが、その後入念に熟成がはかられ、この問題は完全に解消。GT-Sも標準車も基本的には硬めだが、四輪のホイールのストローク感が鮮明な映像となって脳内に映し出されるように情報が濃密で、「サスペンションが路面をいなす」様子が手に取るように伝わってくることが快適に感じられるという新境地を開いている。道の悪い場所をあえて選んで走りたくなるほど、足の動きが気持ち良いのだ。

すでに「後席の幼児がすぐに寝てしまう」という事実が報告されているが、これは無駄な揺れや余計な動きの一切を排除した結果だろう。現行型レガシィツーリングワゴンも年々熟成がはかられ、完熟した最終型では甘美!と評せる乗り心地の良さが得られるにいたっているが、より質の高い快適さが味わえるのはレヴォーグのほうだ。

採点:9点/10点(超絶的に進化した)

快適&安全装備

自動車評論家のマリオ高野さんスバル レヴォーグ

プレムアムカーとしての車格が与えられたレヴォーグは、装備面ではやはりレガシィを大きく凌駕。

特にGT-Sのスポーツシートは座っただけで感動できる質の高いホールド感が得られ、室内全体にプレミアムスポーツ感が漲る。ステアリングやシフトに奢られる本革の質感も良い。

安全性では、なんといってもアイサイトが最新のVer.3に進化している点に尽き、一歩先を行く先進性が与えられている。アクティブレーンキープなど、Ver.2にはない機能も増えたりしているが、特に効果的なのは、カメラが白黒からカラーで認識できるようになった点だ。

カラー認識により、先行車のブレーキランプの認識精度が格段に向上し、赤信号も認識することで、ブレーキ時の制御がより不安の少ないものになっている点が大きい。

しかし、それでもVer.2に古さを感じさせることはなく、全車速追従機能付きオートクルーズの自然な制御は多くの他社の同類システムより違和感が少ないなど、今でもアドバンテージを残す。Ver.3は、他社のシステムの1歩先を行くためスバルが威信をかけて入魂開発したもので、現状では突出した性能を誇っているが、Ver.2でも実用上は十分。レガシィに限らず、Ver.2しか選べない車種を買う場合でもガッカリすることはない。海外の衝突安全テストでも極めて高い評価を受けているなど、現行型レガシィの安全性は今もなお世界トップレベルにあることにも注目だ。

採点:9点/10点(超絶的に進化した)

燃費性能

スバル レガシィ ツーリングワゴン 2.5i B-SPORT EyeSightスバル レガシィ ツーリング ワゴン 2.0GT DIT

燃費に関しては、カタログスペック通りレヴォーグがレガシィツーリングワゴンを圧倒する。「1000km無給油もOK」を標榜する1.6リッターの燃費に注目が集まるが、レヴォーグでは2リッターの燃費の良さにも驚いた。2リッターでもエコランに徹すればJC08の13.2km/Lは簡単に越えられ、巡航速度を上げてもレガシィほど燃費が落ちないことを確認した。

しかし、誤解してほしくないのは、現行型レガシィツーリングワゴンも決して燃費の悪いクルマではないということ。ターボのDITでさえ、上手く走れば14~15km/L程度は普通に狙えるし、燃料タンクは65L(レヴォーグは60L)と余裕があるので、東京から広島ぐらいまでなら無給油ドライブが十分可能だ。300馬力のAWD車としては、レヴォーグとともに世界トップレベルの低燃費車といえる。

採点:8点/10点(大幅に進化した)

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マリオ 高野
筆者マリオ 高野

1973年大阪生まれ。免許取得後にクルマの楽しさに目覚め、ヴィヴィオとインプレッサWRXを立て続けに新車で購入。弱冠ハタチでクルマローン地獄に陥るも、クルマへの愛情や関心は深まるばかりとなり、ホンダの新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、ダイハツ期間工(アンダーボディ組立て)などを経験。2001年に自動車雑誌の編集部員を目指し上京。新車情報誌やアメ車雑誌の編集部員を経てフリーライターとなる。編集プロダクション「フォッケウルフ」での階級は「二等兵」。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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