“スバル好き”視点から見るスバル レヴォーグ 新型車解説(前編)/マリオ高野(2/2)

“スバル好き”視点から見るスバル レヴォーグ 新型車解説(前編)/マリオ高野
スバル レヴォーグ 2.0GT スバル レヴォーグ 2.0GT スバル レヴォーグ 2.0GT スバル レヴォーグ 2.0GT スバル レヴォーグ 2.0GT スバル レヴォーグ 2.0GT スバル レヴォーグ 2.0GT スバル レヴォーグ 2.0GT スバル レヴォーグ 2.0GT スバル レヴォーグ 2.0GT スバル レヴォーグ 2.0GT 画像ギャラリーはこちら

レヴォーグが今日の日本に誕生したことは、まさに「奇跡」である!

スバル レヴォーグ×青山めぐ

スバル レヴォーグは消費増税の実施とモロに重なり、国内の新車販売は暗黒時代を迎えることになるかも知れないというタイミングで「国内専売モデル」を新たに発売するのですから、号泣しながら拍手喝采せずにはいられないというものです。これをサムライと呼ばずして何と呼びましょうや

ニュルでの走行テストは実施したものの、欧米や新興国などの外国で乗られることを想定しない分、開発に費やすお金と時間、労力のすべてを日本のスバルファンに喜んでもらうためだけに注ぎ込むことができました。

そんなクルマが、いまだかつて日本にあったでしょうか。

こうしたことから、レヴォーグというクルマは、今日の日本に誕生したこと自体が奇跡といえるほど存在意義の高いクルマであると、全面的に激賞せざるを得ません。

唯一の競合車に「マツダ アテンザワゴン」があり、これはクルマとしては素晴らしいものですが、誕生した経緯の偉大さや尊さという点においては圧倒的に格下であり、レヴォーグに比肩するクルマが追従して登場することはありえないでしょう。

マツダ アテンザワゴン

この希有な存在価値を思えば、ボディサイズどうだとか、車重がどうだとか、脚が硬いだの柔らかいだのといった細事は、もはや二の次であるとさえ思ってしまいますが、いうまでもなく、クルマとしての基本性能や乗り味においても「日本のスバルファンのために」仕立てられました。

スバルエンジニア入魂の新鋭技術の数々を自分の愛車として味わえる購入者の皆さんがウラヤマシイ限りです。

新型「WRX」と同じフロントマスクを採用!これは“原点回帰”だ!

スバル レヴォーグ×青山めぐスバル レヴォーグ×青山めぐ

レヴォーグをおさらいするにあたっては、やはりまずはボディサイズが重要なポイントとなります。

全長4,690 × 全幅1,780 × 全高1,465mmという3サイズは、守旧派スバリストが愛してやまない傑作車「BP/BL」世代の先代レガシィに極めて近い数値であり、日本の市街地の路地でも持て余さないサイズに回帰しました。

フェンダーの張り出しやルーフラインの後ろ下がりなど、基本的にはまったく新しいデザインが採用されながらも、多くの人に愛された先代レガシィの塊感のある凝縮されたフォルムを彷彿とさせるところは、まさに「歴代レガシィファンのため」の配慮です。

全幅の数値は「肥大化してけしからん!」との批判が噴出した「BM/BR」世代の現行型レガシィと実は同じで、実際には全長と全高、ホイールベースが若干短縮されただけなのですが、全体的なデザインが良いせいか、「結局、幅は肥大化したままじゃないか!」と糾弾する声はほとんど聞こえてきません。

北米で先行発表された新型WRX STI

個人的には、フロントマスクが北米で先行して発表された新型WRXと共通意匠としているのが嬉しいポイント。

なぜなら、レガシィが最初にブレイクしたのは初代モデルのGT系で「ワゴンなのにスポーツカーのように速い!」と絶賛されたからで、リアルスポーツを追求するWRXとの共通イメージが強いことは、原点回帰を思わせる効果が高いと感じます。

あと、外観で注目すべきは「塗装の質」。

スバル レヴォーグ×青山めぐ

7色用意されたボディカラーの塗装はこれまでのスバル車の基準を越えた高品質なもので、塗装の厚みを増しつつ、表面の微妙な凹凸を減らして、さらに4層目の上塗りを厚く平滑に仕上げたという、高級輸入車並に手の込んだ塗装となっています。

実際、塗装の表皮を手で触ると、明らかに自分のインプレッサG4(新車2ヶ月のピカピカな状態+ガラスコーティング施行済み)よりも手触りが上質で、車格の差を実感させられました。

最廉価グレードでも込み込み300万円となる価格帯も納得できる高質感は、塗装にもしっかり表現されているのです。

デザインについては、各地で展示された実車を見た人の感想を収集した結果、従来のスバルファンからは「スバルらしくて(レガシィらしくて)良い!」とする声が圧倒的!

さらには、これまでスバル車に乗って来なかった新規ファン予備軍からも「スバルのデザインセンス、覚醒した!?」などと、かなり積極的に肯定する声が大半でありました。

XV以降、新世代スバル車は「デザインだけでも欲しくなる」という側面をもつようになったことは明らか。従来のスバルファンへの訴求を第一に考えたものの、結果的にはそれ以外の人からも広く支持されるデザインが完成したのです!

[後編へ続く]

※後編は近日掲載予定です。

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マリオ 高野
筆者マリオ 高野

1973年大阪生まれ。免許取得後にクルマの楽しさに目覚め、ヴィヴィオとインプレッサWRXを立て続けに新車で購入。弱冠ハタチでクルマローン地獄に陥るも、クルマへの愛情や関心は深まるばかりとなり、ホンダの新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、ダイハツ期間工(アンダーボディ組立て)などを経験。2001年に自動車雑誌の編集部員を目指し上京。新車情報誌やアメ車雑誌の編集部員を経てフリーライターとなる。編集プロダクション「フォッケウルフ」での階級は「二等兵」。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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