レガシィ試乗レポート DRIVES with OUTBACK(2/2)
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:島村栄二
アウトバックと、どこまでも・・・
清里で一番おいしいといわれる清泉寮の濃厚なソフトクリームを食べながら、さらにドライブは続く。
途中、延々と続く広大な牧場を横目にしながら、アウトバックを八ヶ岳高原ラインから小淵沢方面へと駆る。
八ヶ岳の麓を縫うように走る全長約10kmにも及ぶこの道は、アウトバックの機敏な運動性能を試すには最高のワインディングロードだ。右へ左へと連続するカーブは、エンジン、タイヤ、ボディ、そしてステアリングを握る自分とが、まるでひとつになったことを感じさせる。
これこそまさにスバル車が教えてくれるドライビングの楽しさだ。
途中、リゾートアウトレットモール八ヶ岳に立ち寄りながら小渕沢インターへと到着。 後は東京へと、中央自動車道を東へ向う。
西の空が紅く染まる様子をルームミラー越しにみたあと、合流車線では再びアクセルを踏み込む。
3.6L・・・やっぱりこのエンジンは気持ちがいい。 そう心のどこかで感じながら、この帰路が長くなれとさえ思う自分に、すでにアウトバックの虜になっていることに気付く。
行きに降りた長坂インターを通過し、前方に夕暮れの甲府の街が見えてきたころ、広大な甲府盆地の夜景を見渡せるスポットを思い出した。時間もちょうどいい。
早速、一宮御坂インターで降り、山の中腹に広がる「笛吹川フルーツ公園」を目指す。 途中の山道では極力ルームミラーを見ないように登ってみた。
なぜなら、目的地に着いていないのに、ミラー越しに映る夜景がなんだか勿体無いとさえ感じてしまうからだ。
子供じみているのかも知れない。けれど最高の夜景が待っていると考えれば、それもきっとひとつの手だ。
アウトバックで登ること15分。そこには無数の光を散りばめた広大な甲府盆地の夜景が広がる。
ネオンの多さではニューヨークや香港の夜景とは比べ物にならないほど寂しいものだが、この夜景は純粋に好きだ。
辺りには夏の始まりを感じさせる虫達の音と、夕刻の涼しい風が吹きぬける。
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