2009年上半期ベスト・バイ・カー【国産車】/岡本幸一郎
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:小平寛/ 島村栄二
トータルベストカー/スバル レガシィ
4代目以前のレガシィを気に入っている人にとっては、5代目の新型レガシィのサイズは大きすぎるかもしれないし、デザインにもなじめないかもしれない。
それでも、レガシィが5代目になるにあたり、世界へ目を向けた時の在り方、あるいはスバルの限られた車種ラインナップの中における位置付けを考えたときに、こうしたクルマになるのは必然性もあってのことでしょう。
いずれにしても、このクルマが持つコアバリューの高さは疑うべくもなし。
先代と比べて不満点を解消するとともに、ユーザーが期待する部分についてはキチンと応えていることに対して、積極的に評価したいと思います。
結果的に、価格に対するバリューの高さ、走りの仕上がりなど、今期登場した国産車でもっとも総合力に勝るのは、断然レガシィだと思っています。
ベストドライビングカー/日産 GT-R specV
このクルマを挙げるなんて、あまりにもベタかもしれませんが、やっぱりスペックVでしょう!
このクルマに乗ったときの興奮を思い出さずにはいられません!
スペックVが身に着けている絶対的な「速さ」は、それだけで文句なく「ドライビングプレジャー」。
もっとスパルタンな乗り味を予想していたのだけど、実際には非常に洗練された走りであることにも感心させられました。
とてつもなく速くて、しかも大きくて重たいクルマなのに、手の内で攻められる感覚で、パワーをかけても横に逃げることなく、前へ前へグイグイと進んでいく。
世の中には高性能を謳うクルマがいくつも存在しますが、スペックVには、自動車の「走り」というものに一つの頂点を見た気がします。
ベストデザインカー/レクサス IS250C
ベースのレクサス ISについても、セダンとしてはかなりスタイリッシュだと思っていたのですが、それを2ドアクーペ・カブリオレにしたこのIS250Cも、その良さを受け継いでいます。
リアシートの居住空間も比較的きちんと確保していながらも、ルーフを開けても閉めてもスタイリッシュなルックスを実現しているところもポイントです。
価格もそこそこ高いし、強力なライバルも多いカテゴリのクルマなので、このクルマを街で見かけることはあまりないかもしれませんが、実際に見たときにはかなり印象に残るのではないかと思います。
ホワイト&レッドのド派手なインテリアも大いに興味アリ。
スタイリッシュなクルマをお探しの方へ、是非おススメします。
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