スバル XVハイブリッド vs XV どっちが買い!?徹底比較(1/2)

スバル XVハイブリッド vs XV どっちが買い!?徹底比較
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貴重な4駆のSUVハイブリッドが誕生!

スバル XVハイブリッド

今の時代に受ける格好良さと実用性、そこを巧みに両立させてヒット作になったのが「スバル XV」だ。

スポーツカーはデザインと運転の楽しさを徹底的に追求するが、目立ち過ぎるし実用面で使いにくい。さりとてスポーティセダンでは渋すぎる。その点、XVのようなシティ派SUVは外観が個性的で格好良く、運転も楽しめて実用性も兼ね備えている。

XVは「インプレッサスポーツ」をベースに開発されており、居住性が優れ、荷室の容量も十分に確保されていて使いやすい。

最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)は200mmとSUVらしく凹凸を乗り越えやすい上に、全高は1,550mm(ルーフレール未装着タイプ)で、立体駐車場が使える。立駐が使えるSUVというのは、貴重な存在だ。

そんなXVに、ハイブリッドモデルが追加でラインナップされた。「XVハイブリッド」にはスバル独自のAWD(4WD)も採用され、貴重なミドルサイズのハイブリッドSUVが誕生した。

オートックワンでは、「スバル XV」についてはおよそ一年前の2012年9月25日に、XVハイブリッドは2013年6月26日にそれぞれ新型車解説を掲載している。個々の詳細は前述のアーカイブスをご参照いただくとして、ここでは「XV」と「XVハイブリッド」の2車について比較してみよう。

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【XVハイブリッド vs XV 動力性能・燃費対決】

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スバル XVの人気がここまで高いと、ノーマルエンジンの「XV」とハイブリッドモデルの「XVハイブリッド」、どちらを選ぶかで迷うこともあるだろう。

「XV」は水平対向2リッターエンジンを搭載し、駆動方式は全車が「AWD」だ。そして「XVハイブリッド」も水平対向2リッター&AWDという特徴を継承している。ハイブリッドだからといって、燃費性能を重視して1.6リッターエンジンを搭載したりFFに変更したりといったことはしていない。

エンジンは前述の通りXV・XVハイブリッド共に2リッターだが、エンジン性能も共通で最高出力は150馬力(6,200rpm)、最大トルクは20kg-m(4,200rpm)。

だが、ハイブリッドにはさらに最高出力10kW(13.6馬力)の駆動用モーターが備わり、エンジンとモーター駆動を合計したシステム最高出力は120kW(163.6馬力)となっている。

気になる燃費は、ノーマルエンジンを積んだXVが「15.8km/L」、XVハイブリッドは「20km/L」(※いづれもJC08モード燃費)。XVもアイドリングストップを装着するなど燃費性能を相応に高めているので、ハイブリッド化に伴う燃費向上率は27%にとどまる。

アコードハイブリッドが「30km/L」、プリウスが「30.4km/L」といった燃費を考えると、XVハイブリッドの20km/Lは物足りない印象を受けてしまう。

XVハイブリッドは燃費のインパクトは弱いものの、実際に運転すると印象がガラリと変わる。モーター駆動がXVの特徴を際立たせるからだ。

XVハイブリッドでは走りの質が大きく向上

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XVの最大トルクは「20kg-m」。2リッターエンジンとしては余裕を持たせているが、発生回転数は4,200rpmと少し高く、そのために軽くアクセルを踏みながら巡航している1,200~1,500rpm付近では駆動力が低下する。

XVのATは「CVT」。低回転域でも軽くアクセルペダルを踏み増せば適度な変速が行われてエンジン回転を上昇させるが、スバルのリニアトロニックはこの働きを意図的に弱めた。エンジン回転が先行して高まり、その後で速度が上昇するとドライバーに違和感を与えるからだ。状況によっては、アクセルペダルの踏み込み量以上に速度が高まることもある。一度踏み込んだアクセルペダルを戻し、エンジンブレーキを働かせて速度を調節しなくてはならない。

なのでリニアトロニックは直結に近い状態を保ち、ギヤ比をあまり変えずにエンジンの底力で速度を高めようとする。この時、ノーマルエンジンのXVでは高回転指向のエンジン特性でアクセルペダルを踏み込んだ直後の加速が緩慢に感じる。

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しかし、XVハイブリッドでは反応の素早いモーターがエンジンの力を効果的にサポートし、アクセル操作に応じた加速力が得られるのだ。

1,200~1,500回転付近では、エンジンの駆動力は25馬力程度しか発揮されていない。しかし、XVハイブリッドではモーター最高出力はわずか13.6馬力だが、低回転域でモーターが加わることにより、駆動力が約1.5倍に増加して意外に力強く感じるわけだ。

その後、エンジン回転が2,000回転付近まで上昇すれば、もはやモーターの駆動力はさほど必要とされず、滑らかな加速を続けられる。活発に走る時にはハイブリッドの恩恵は乏しいが、ゆったりと走らせる時の加速ではリニアトロニックの特性をカバーしてハイブリッドに明確なメリットを感じる。

「燃費性能を向上させるのがハイブリッド」という見方をすれば、エンジンフィーリングの違いは些細な話だろう。しかし「燃費性能だけでなく走りの良さを高めるのがスバルのハイブリッド」と考えれば大切だ。

今のスバル車は運転感覚の質にこだわり、とりわけ滑らかさが重視される。そこにハイブリッドのモーター駆動が果たす役割は大きい。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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