米国でスバリスト増殖中!発表目前の新型XVに電動化(PHV)秘策はある?(2/2)
- 筆者: 桃田 健史
スバルの電動化にとって、必要な事とは?
ここで課題となるのが、『スバルにとっての電動化とは何か?』ということだ。
近年、アメリカで大ブレークしているスバル。日本では、世界市場に先駆けて日本で先行発売した、レヴォーグや旧型レガシィは欧州車ユーザーからの支持を得た。そしていま、新型インプレッサが日米で好調な滑り出しとなっている。
こうしたスバルの成功の根源には、スバルの真骨頂である“シンメトリカルAWD”“水平対向エンジン”“衝突安全装備”というハードウエアを、愚直に造り上げてきた企業精神がある。
さらにアメリカでは、『シェア・ザ・ラブ』という企業広報活動が、SNSなどを通じて市民活動として定着している。アメリカ人の多くが、スバルというブランドが好きだからスバル車を購入している、という社会現象が生まれているのだ。
こうした中、米ZEV法への対応を最優先課題として、新型XVの電動化が実施される。もちろん、その後に市場投入される新型フォレスター、新型レガシィ、さらには新規開発が噂される大型SUVなどでも、電動化は切っても切れない存在となるだろう。
その上で、スバルが電動化という領域について、どのような企業精神を示すのか?
仮に、トヨタ製の電動ユニットを搭載したとしても、そこには『スバルとしての考え方』が明確にならなければならない。
その考えを、スバルが本気で貫く時、次世代スバルの幕開けが訪れるだろう。
新型XVにおけるスバルの進化、大いに期待したい。
[Text:桃田健史]
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