スバル 新型WRX STIが早くもレース参戦! ~「ニュルブルクリンク24時間レース」参戦車両 レポート~ マリオ高野(2/2)
- 筆者: マリオ 高野
- カメラマン:マリオ高野
新しいレーシングカーは、普通だと最初の段階では腫れ物に触るように慎重に扱いながら探っていくことが多いのですが、新マシンはそういう神経質さは皆無で、すでに完成度が高いことを確認。勝負事はやってみなければ何が起こるかわからない怖さがありますが、今日走ったことで、優勝への自信が深まりました。
ニュルのレースでは、ピットの給油機が他車で塞がってしまうことがあるので、待ち時間のロスが出たりしないよう、他チームのピットのタイミングなどは注意したいですね。あとは、我々のチーム力が発揮できれば勝てると確信しています!」と、去年の悔しさを晴らすことへの強い執念が伝わってきました。
ただ熱く燃えているだけでなく、ピットインのタイミングなど、冷静に戦術を練っておられる様子も印象的です。
新モデルには“安心して運転を楽しみながら速く走るためのエッセンス”が凝縮されている
また、今年も例年と同じくスバルディーラーから派遣されたディーラーメカニックが参加。
上石正輝氏(新潟スバル)、中村亮介氏(富士スバル)、木山慎也氏(大阪スバル)、太田浩史氏(京都スバル)、島崎宣聡氏(兵庫スバル)、梅村達志氏(東四国スバル)の6名です。
すでにニュル24時間などのレースメカニック経験者は100名ほどに達したようで『コンマ1秒を争いながら100%完璧な整備を行う』ための技術は全国のスバルディーラーで、我々ユーザーのクルマの整備に注がれていると思うと頼もしい限り。
佐々木孝太選手は、「ディーラーから派遣されたメカニックは量産車の整備に精通しているので、時にはレースメカニックよりも細かい点に気がつくこともあり、すごく頼もしい存在です」と語られるなど、レース現場でも強い武器のひとつになっているようです。
最後に、次期型WRX STIの開発をまとめたスバルのプロジェクトゼネラルマネージャーの高津益夫氏は、「新しいWRX STIは、これまでのスバルのモータースポーツ活動で培った、安心して運転を楽しみながら速く走るためのエッセンスが凝縮されています。高次元のボディ/シャシー性能により、走りの質の高さは格段に向上していますので、レースカーでもそのポテンシャルを存分に発揮してくれるとを信じております!」と語られました。
新型WRX STIの性能は、発売される前にいきなり世界一過酷なサーキットでのレースで試されるという異例のデビューとなりましたが、それだけに楽しみで仕方ありませんね!
ニュルブルクリンク24時間レースは6月19~22日にかけて開催。
スバルユーストリームチャンネルでも中継され、応援メッセージなども送れる予定なので、スバルファンの皆さんは熱い応援魂を送りましょう!
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