スバル インプレッサ R205 試乗レポート(3/3)

スバル インプレッサ R205 試乗レポート
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ニュルで鍛え上げた匂いを感じる

では、待ちに待ったテストドライブだ。

クラッチは多少重めだが、他のインプレッサWRX STIとほとんど変わらない。シートの肩幅に若干余裕を感じるが、それは小柄なボクのせいかも知れない。

インプレッサ R205
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腰や脇腹辺りのサポートはかなり良く、ステアリングのチルト&テレスコをアジャストして、ドラポジもしっかりと決まった。

ステージは伊豆にあるサイクルスポーツセンター。サーキットではないが完全なクローズドコース。

1速で全開にすると、あっという間に7,000rpmを越えて8,000rpmのレッドゾーンに。とても気持ちよく加速し、クルマが軽く感じる。2速にクイックシフトすると、シフトストロークが短く剛性感があり、スパッと入る。

そしてもう一度アクセル全開!軽い!やはり素晴らしい加速力。車重1,470kgはスペックCよりも40kg重く、パワーはR205の方が12psだけ高い。相殺すればそれほど変わらないはずなのに、軽快なのだ。

3速に入れて引っ張ると、スピードは150km/h近くへ直ぐに達する。しかも、上り坂にも関わらずだ。コーナーが迫ってきたのでブレーキング。しかし、フロント6ポッドのブレーキは初期からしっかりと効き、あっという間に減速。効き過ぎて、逆にコーナーアプローチの速度が遅くなりすぎてしまうほど。

このブレーキは良く効く。しかし、効きの良いブレーキにありがちなON/OFFのようなスイッチブレーキの感覚はなく、タッチ時もリリース時にもコントロール幅が広い。

2速にシフトダウンして、今度は加速を始める。そのときのアクセルに対するエンジンの反応は実に早い。これ、本当にターボ?と疑いたくなるほどに、コーナリング中のアクセルコントロールも容易だ。

インプレッサ R205インプレッサ R205

しかも、ピークエンドの8,000rpm近くになっても振動が少ない。対向するピストンが互いの振動を打ち消しあう、水平対向エンジンのメリットがそこにあるのだ。

ハンドリングは、切り始めは過敏ではない。味わいの深いスポーツ性。操舵は常に落ち着いていて修正舵が小さく、狙い通りのラインに乗せられる。これはリアがしっかりとしたスタビリティ(安定性)を保っているから。

ただ、ここまでリアを軸にしていると簡単にアンダーステアを誘発するものだが、深い操舵角でもしっかりとしたグリップ感がある。フレキシブルドロースティフナーによるものなのだろうか。

一つ注文をつけるとするならば、限界域でステアリングフィールがファジーになること。リアに対してフロントが負けている感覚を覚えるのだが、そんな超限界レベルをどうこう言う奴はボクぐらいだろう。日産の宝である加藤テストドライバーにもよく言われるから(笑)。

インプレッサ R205

さて、今回の原稿は好きなスポーツモデルであるだけに力が入った。こんなに書いたのに、まだ伝えたいことが山ほど残っている。しかし、ここで締めたいと思う。

最後に言いたいことは、ピッチング(上下動)が少なく非常に乗り心地が良く、大人のスポーティなハンドリングは間違いなく欧州テイスト。

ニュルで鍛え上げた匂いがそこら中にした。

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松田 秀士
筆者松田 秀士

1954年高知県生まれ。僧侶の資格を持ち、サラリーマン、芸能人の付き人を経て、28歳でレースデビュー。92年には、デイトナ24時間&ル・マン24時間レースに出場。94年、インディ500マイルレースに日本人2人目のドライバーとして初参戦。2年目の95年には完走を果たし、翌年、当時日本人最高位完走という成績を残した。同じ頃から東京中日スポーツ新聞等で自動車評論活動を開始。現在も執筆活動の傍ら、レーシングドライバーとしても活躍中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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