スバル フォレスター 2.0XT 試乗レポート(1/2)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:柳田由人
エコカー減税の対象となった「2.0XT」は予想外にトルクフル
日本での販売台数はそれほどでなくても海外では大ヒット、という日本車はいくつもある。2007年末に登場した3代目の現行フォレスターも、どちらかというとその1台かもしれない。
それはこのところ、日本での販売に対して海外での好調ぶりがあまりに印象的だから。日本でも、そこそこの数をコンスタントにキープしているから、悪いというほどでもない。
それに対し、とくに主要マーケットである北米では非常に好評で、世界的な不況で他メーカーの販売が落ち込む中、スバルは2009年7月に前年比3割以上増という販売台数を達成。
その原動力となったのが、フォレスターなのだ。それを受けて、スバルでは当初の予定よりも増産に踏み切ったほどだ。あるいは成長を続ける中国市場においても、スバルは着実にシェアを伸ばしつつあるが、販売の大半を占めるのはフォレスターだ。
そして、海外での好調に甘んじず、スバルは日本のフォレスターにも抜かりなく手を入れてきた。正式なリリースは出されていないのだが、2009年12月、ターボエンジンを積む「2.0XT」のAT車で「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得するとともに「平成22年度燃費基準+15%」を達成し、エコカー減税の対象となったのだ。
車検証を見ると、もちろん型式欄にはSU-LEVを示す「DBA」としっかり記されている。
フォレスターは、自然吸気エンジン車についてはすでに「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」の認定を得ていて、車重など一定の条件を満たしたモデルは「平成22年度燃費基準+20%」を達成し、エコカー減税に適合していた。
一方のターボ車は、「平成17年基準排出ガス50%低減レベル(☆☆☆)」の認定は取得していたが、今回、晴れてエコカー減税の対象となったわけだ。
走ってみると、従来よりも微妙にピックアップがよくなり、実用域のトルクが増して乗りやすくなったように感じられた。とくにインテリジェントモードが顕著で、これは予想外だった。
実は最近、他メーカーで同様にエコカー減税への適合を図った車種では、モード燃費をよくするために、エンジン出力をしぼったり、変速の制御を燃費重視に振ったり、タイヤの空気圧を上げるなどして、ドライバビリティの面でマイナスになっているものが少なからず見受けられた。
フォレスターもそうなっていることを危惧していたのだが、杞憂だったどころか、むしろ逆だったのだ。
なんでも、性能面でマイナスになるようなことは一切やらないことを大前提として、排気系を見直すことで排出ガスの低減を図ったらしい。「環境対応ターボ」を謳っているが、ターボチャージャーに変更を加えたわけではないようだ。
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