「86/BRZ Fuji Green Cup」レース参戦レポート/今井優杏(2/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:和田清志
実力派ドライバーがひしめくなか『オートックワン☆プチデビルズ』はどこまで健闘できるのか!?
さて、我らがチーム・オートックワン改め即席ユニット名『オートックワン☆プチデビルズ』(『オートックワン☆エンジェルズ』じゃいくら厚顔なメンバーでもさすがにアレかもしれない、と自粛した結果の、謙虚なネーミングだということをアピールしておく!)が乗り込むのは、86イベントではすっかりお馴染み、小野印房さん所有のオレンジの86。
あれ?どっかで見たスタイリング…と思った人はカナリのカーマニアかもしれない。そう、あのレクサスIS FのサーキットコンバージョンモデルCCS-Rをイメージしたスタイリングなのだ。そこに小野印房さんオリジナルの86を掘り込んだ印影のデカールが貼られている。ちなみに中身はマニュアルトランスミッションのド・ノーマルだ。
出走台数25台、中にはレーシングドライバー織戸学氏やドリフトドライバー時田正義氏、“のむけん”こと野村兼氏もいるし、オートックワン執筆陣の国沢光宏センセほか、豪華実力派ドライバーがわんさか…!肉食に見えて意外に調和を重んじる『オートックワン☆プチデビルズ』、どこまで食い込めるのだろうか。
スタートドライバーは吉田由美さんが勤めることに。理由は『去年も参加してるから』。シンプルかつ一番モメなくてもいい決め方だが本人はやや不服そうだった。
スタートドライバーの心理的重圧を想像すれば無理はない…がやっていただくしかない。先輩を労わらないややアウトローな後輩である自分を、今はちょっとだけ反省してます、すみません。
そしていよいよレーススタート。全車一斉に走り出す中、コンクリートウォールから見守る私たちに、優雅に手を振って走り出す由美さん…さ、さすがの余裕や!我々の人選は間違えていなかったのである。しかし、難しいのはこれから。
まず車内にはストップウォッチしか持ち込めていない我々のチーム。ヘルメット+グローブを着用しながら正確にタイムを測ることはあんまり現実的じゃなさそうだ。
とはいえ腹時計(!)に頼るわけにもいかず、コンクリートウォールからのサインボードの指示が重要になる。
1時間半の耐久戦で4回のピットストップだから、シンプルに計算して1周当たり約2分45秒前後を目指して走ったとして、ひとり5周程度の走行だ。
ちなみに自分で走行して感じた富士での2分30秒というのは、『ちょっと攻めてるドライブ』くらいの印象。サーキットをガンガン攻めて走ってる、というレベルではないものの、ハイスピードドライブは味わえなくもないかも、的速度だ。富士は何回走っても奥深い。あっという間にドライバー交代、今井の平均燃費は8.4km/Lだった。
続いては竹岡圭さん。レースに慣れた安定のドライブと、例年自分が所持する軽自動車で灼熱の燃費系耐久レースに参戦する、3人の中では最もレースキャリアの厚い圭さん。タイムも安定して危なげない。
しかし、そのレーサーとしての滾る血がアダとなったか、まさかの7.1km/L!ここで最後のピットインとなり、再び今井がドライブ、最終的には7.2km/Lで競技を終えた。
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