「86/BRZ Fuji Green Cup」レース参戦レポート/今井優杏(2/3)

「86/BRZ Fuji Green Cup」レース参戦レポート/今井優杏
2014年に開催された「86/BRZ Fuji Green Cup」 2014年に開催された「86/BRZ Fuji Green Cup」記念写真の様子 (左から)吉田由美さん/竹岡圭さん/今井優杏さん 小野印房さんが所有する86 画像ギャラリーはこちら

実力派ドライバーがひしめくなか『オートックワン☆プチデビルズ』はどこまで健闘できるのか!?

小野印房さんが所有する86

さて、我らがチーム・オートックワン改め即席ユニット名『オートックワン☆プチデビルズ』(『オートックワン☆エンジェルズ』じゃいくら厚顔なメンバーでもさすがにアレかもしれない、と自粛した結果の、謙虚なネーミングだということをアピールしておく!)が乗り込むのは、86イベントではすっかりお馴染み、小野印房さん所有のオレンジの86。

あれ?どっかで見たスタイリング…と思った人はカナリのカーマニアかもしれない。そう、あのレクサスIS FのサーキットコンバージョンモデルCCS-Rをイメージしたスタイリングなのだ。そこに小野印房さんオリジナルの86を掘り込んだ印影のデカールが貼られている。ちなみに中身はマニュアルトランスミッションのド・ノーマルだ。

出走台数25台、中にはレーシングドライバー織戸学氏やドリフトドライバー時田正義氏、“のむけん”こと野村兼氏もいるし、オートックワン執筆陣の国沢光宏センセほか、豪華実力派ドライバーがわんさか…!肉食に見えて意外に調和を重んじる『オートックワン☆プチデビルズ』、どこまで食い込めるのだろうか。

スタートドライバーは吉田由美さんが勤めることに。理由は『去年も参加してるから』。シンプルかつ一番モメなくてもいい決め方だが本人はやや不服そうだった。

スタートドライバーの心理的重圧を想像すれば無理はない…がやっていただくしかない。先輩を労わらないややアウトローな後輩である自分を、今はちょっとだけ反省してます、すみません。

そしていよいよレーススタート。全車一斉に走り出す中、コンクリートウォールから見守る私たちに、優雅に手を振って走り出す由美さん…さ、さすがの余裕や!我々の人選は間違えていなかったのである。しかし、難しいのはこれから。

まず車内にはストップウォッチしか持ち込めていない我々のチーム。ヘルメット+グローブを着用しながら正確にタイムを測ることはあんまり現実的じゃなさそうだ。

とはいえ腹時計(!)に頼るわけにもいかず、コンクリートウォールからのサインボードの指示が重要になる。

1時間半の耐久戦で4回のピットストップだから、シンプルに計算して1周当たり約2分45秒前後を目指して走ったとして、ひとり5周程度の走行だ。

少し早めに由美さんがピットイン!ここでこの競技の最大の見せ場がある。なんとその都度燃費を競技のマーシャルに申告しなければならないのだ。しかもその結果は公式HP内でリアルタイムに全世界へ向けて発信される。コ、コワイ…。由美さんの燃費は8.1km/L、我々としては上々。

第2ドライバーは私・今井優杏。何が何でも平均燃費を下げるわけにはいかない。

燃費を計測するのはメーター内に普通に付いている平均燃費計だ。これとニラメッコしながらアクセルを微細に開け閉めする。とはいえ、あんまり遅く走ると周回数が足りないし、単純に走っていて楽しくないので、ついアクセルを踏んでしまう。

ちなみに自分で走行して感じた富士での2分30秒というのは、『ちょっと攻めてるドライブ』くらいの印象。サーキットをガンガン攻めて走ってる、というレベルではないものの、ハイスピードドライブは味わえなくもないかも、的速度だ。富士は何回走っても奥深い。あっという間にドライバー交代、今井の平均燃費は8.4km/Lだった。

続いては竹岡圭さん。レースに慣れた安定のドライブと、例年自分が所持する軽自動車で灼熱の燃費系耐久レースに参戦する、3人の中では最もレースキャリアの厚い圭さん。タイムも安定して危なげない。

しかし、そのレーサーとしての滾る血がアダとなったか、まさかの7.1km/L!ここで最後のピットインとなり、再び今井がドライブ、最終的には7.2km/Lで競技を終えた。

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

今井 優杏
筆者今井 優杏

自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

トヨタ 86の最新自動車ニュース/記事

トヨタのカタログ情報 トヨタ 86のカタログ情報 トヨタの中古車検索 トヨタ 86の中古車検索 トヨタの記事一覧 トヨタ 86の記事一覧 トヨタのニュース一覧 トヨタ 86のニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる