「Volkswagen presents 第2回カーソムリエ学生選手権」二次選考・最終選考会レポート(2/2)

  • 筆者:
  • カメラマン:茂呂幸正
「Volkswagen presents 第2回カーソムリエ学生選手権」二次選考・最終選考会レポート
「Volkswagen presents 第2回カーソムリエ学生選手権」二次選考・最終選考会参加学生と評議員達 「Volkswagen presents 第2回カーソムリエ学生選手権」二次選考・最終選考会が開催された2月8日(土)は大雪に見舞われた 「Volkswagen presents 第2回カーソムリエ学生選手権」会場入り口にて Volkswagen presents 第2回カーソムリエ学生選手権 第2回カーソムリエ学生選手権 開会式の様子 第2回カーソムリエ学生選手権 開会式にて、オートックワン株式会社 代表取締役社長 加登吉邦氏 第2回カーソムリエ学生選手権 開会式にて、フォルクスワーゲン グループ ジャパン 広報部長 丸田靖生氏 第2回カーソムリエ学生選手権 二次選考の筆記試験直前の様子 第2回カーソムリエ学生選手権 二次選考の筆記試験直前の様子 (右)石河雄太さん/名古屋工業大学 (左)堂ヶ平雄作さん/芝浦工業大学 画像ギャラリーはこちら

筆記試験に勝ち残った10名の学生が、最終選考へ挑む!果たして選ばれたのは・・・!?

二次選考を通過し、最終選考の面接に挑む学生達

筆記試験に勝ち残った10名は、次に最終選考の面接試験に挑みます。

面接を担当する選考評議員は、モータージャーナリストの日下部保雄氏、小沢コージ氏、飯田裕子氏、今井優杏氏、そして東京大学特任教授の草加浩平氏、オートックワン編集長の横倉達也氏、さらに今回のイベントの協賛社の代表としてフォルクスワーゲングループジャパン株式会社広報部長の丸田靖生氏の7名。

選考のポイントとしては、情熱や意欲の強さがあることはもちろんですが、気持ちが強いだけでは良い取材ができるとは限りません。自分が現場でしたいことを具体的にイメージできているかどうか、また、現場では少人数ながら集団行動となるため、協調性も重視されます。

面接直前の10名へ、その意気込みを伺いました。

石河雄太さん(名古屋工業大学)

石河雄太さん(名古屋工業大学)

「去年も行かせていただきましたが、今年はドイツにも行けるのが楽しみです。1~2年生の人が行けるように繋げたいと思います」

近藤祐矢さん(日本大学)

近藤祐矢さん(日本大学)

「とにかく驚きましたが、嬉しいです!いろいろな気持ちが交錯していますが、このまま最終選考に残れるよう頑張ります!」

斎藤大祐さん(青山学院大学)

齊藤大祐さん(青山学院大学)

「試験の手応えは良くなかったので、まさか!という感じです。自分でもビックリですが、最終選考もがんばります!」

木村剛大さん(専修大学)

木村剛大さん(専修大学)

「自分もまさか!という感じで驚いています。しかし、ここまで来たからにはジュネーブ行きを勝ち取りたいです!」

増田竣亮さん(岩手大学)

増田竣亮さん(岩手大学)

「岩手から来た甲斐がありました。せっかくなので、現場の雰囲気を楽しみながら次もがんばりたいです!」

磯田薫さん(日本大学)

磯田薫さん(日本大学)

「ジュネーブショーの日程は、アルバイトの休みをとって予定を空けていますので、是非ともドイツへ行きたいです!(笑)」

甲斐亜偉人さん(立命館大学)

甲斐亜偉人さん(立命館大学)

「去年はパスポートがなく断念しましたが、今年は準備万端なので筆記試験に通過できて嬉しいです!」

竹内綾汰さん(豊田工業高等専門学校)

竹内綾汰さん(豊田工業高等専門学校)

「筆記試験は苦手な税金の分野の出題が多くとても難しかったので、残れて本当によかったと喜んでいます」

倉持匡佐さん(早稲田大学大学院)

倉持匡佐さん(早稲田大学大学院)

「せっかく最後まで残れたので、何らかの形で還元できるよう頑張りたいと思います」

辻本健志さん(山口大学)

辻本健志さん(山口大学)

「山口県から東京観光旅行も兼ねてやって来ました(笑) もしジュネーブへ行けたら興奮し過ぎるかも知れませんが、冷静に伝えたいと思います」

二次選考を通過し、最終選考の面接に挑む学生達

10名の受験者は4名、3名、3名の3グループに分けられ、集団面接のディスカッション形式で行われました。

どの学生も個性の違いはありますが、それぞれ自分の考えを明確に表現して、それを伝える能力を持ち合わせていると思える人ばかりだったことが強く印象に残りました。クルマ好きの若者が減っていることが危惧される中、彼らの純真さと志の高さは感動的でさえあったのです。

そのため3名に絞る作業は難航を極めたようですが、7名が熟慮に熟慮を重ねた協議により、最終的に以下の3名がジュネーブモーターショー、そしてVWが本社を構えるドイツ・ヴォルフスブルクにあるVW本社工場とクルマのテーマパーク“アウトシュタット”見学に参加する権利を勝ち取ったのでした。

磯田 薫さん(日本大学)

ジュネーブモーターショー&アウトシュタット行きの切符を手に入れた「磯田薫さん(日本大学)」

「カーソムリエ学生選手権で自分が選ばれるとは、最初は全く考えていませんでした。一次選考の後、二次選考に向けて自動車の知識について勉強をしましたが、付け焼刃的な勉強ではどうにもならないことは明白でした。ですから、自分が二次選考を突破できたのは、本当に偶然だったと思います。

しかし、その後の面接では絶対に負けたくなかったし、負ける気がしませんでした(と思い込むようにしていました)。この根拠のない自信が、選んで頂いた理由ではないかと(勝手に)思っています。

ジュネーブでは、日本のモーターショーとの違いを体験しつつ、思い切り楽しみたいです。アウトシュタットも、日本には導入されていないVWグループの車種を見られるのではと、とても楽しみです」

甲斐 亜偉人さん(立命館大学)

ジュネーブモーターショー&アウトシュタット行きの切符を手に入れた「甲斐亜偉人さん(立命館大学)」

「ジュネーヴ行きが決定して、大変嬉しく思っています。実は、去年も学生選手権に参加していましたが、私の都合により二次選考圏内でありながら試験を受けられなかったため“今年こそは!”という気持ちで二次選考へと臨みました。

ジュネーヴでは、東京モーターショーで興味を持った“自動運転技術”について詳しく調べたいと思っています。自動運転技術は、運動能力・認知能力が衰えた高齢者の方々も安心して自動車を利用できる可能性を秘めていると考えています。地方都市では公共交通機関が発達しておらず、車が必須という地域が多いのが現状です。

高齢化社会において、公共交通機関の整備が行き届かない場合、高齢者の方々が『買い物難民』『病院難民』となる可能性も高いと予測されます。私は、自動運転はこのような状況を打開する技術になりうると期待しています。

しかし一方で『自動運転でない自動車との共存』『法整備』『運転する楽しさをスポイルしないか』などの不安があります。今回のショーでは、世界における『自動運転技術』の考えを明らかにしたいです。加えて、日本メーカーとの思想の違いを比較できれば面白いと思います」

辻本 健志さん(山口大学)

ジュネーブモーターショー&アウトシュタット行きの切符を手に入れた「辻本健志さん(山口大学)」

「当初は、自らのクルマの知識がどれ程なのかを確かめるために受けた、カーソムリエ学生選手権の検定試験。それが、一次選考に合格し、二次選考・最終選考と、ここまで本気になるとは・・・。二次選考のペーパーテストは、大学入試さながらの 緊張感でした。

そして、最終選考の3名の一人に選ばれ、晴れてスイス・ドイツに連れて行って頂けることになったことは、本当に嬉しいです!いつかは行ってみたいと思っていたけれども、現実離れしていたジュネーブモーターショー、 そしてVWが作ったクルマ好きの聖地、アウトシュタット。今は、“夢を掴み取った!”という気分に浸っています。

そして、第2回カーソムリエ学生選手権を受験した数多くのクルマ好き学生の代表、と考えると重責を感じます。この旅では、素直な直感と感性を大事にしながら、等身大のレポートをお届けできたらと思います」

悩みに悩んだ評議員の感想は以下の通り。

日下部保雄氏(モータージャーナリスト)

モータージャーナリストの日下部保雄氏

「優劣ではなく、個性のバランスを考慮して選ばせていただきました。どの参加者も極めて高いポテンシャルの持ち主であることを強く実感させられたことに驚いています。

皆さんは必ずどこかの分野で活躍し、成功する素質を持っておられると感じたので、自分の力に自信を持って、自分の可能性を信じてほしいと思います」

小沢コージ氏(モータージャーナリスト)

モータージャーナリストの小沢コージ氏

「若い世代がクルマに興味を抱かない現状に危機感を持っていましたが、今回集まった皆さんはホンモノだと感じました。我々メディアの力には限界がありますが、皆さんにはその限界を超える力があると思います。

まずは自分の身近なところから発信し続けることを続けてください。そうすれば、自分の言葉に力が付くはずです」

草加浩平氏(工学博士 / ラリーナビゲータ)

工学博士・ラリーナビゲータの草加浩平氏

「筆記試験は私が受けても得点が低かったと思えるほど難しいものでしたが、皆さんとてもよく勉強していると感心しました。選ばれた人も、選ばれなかった人も、それぞれモノを見る観点は違うので、皆さんは自分の個性を伸ばすことを意識してほしいと思います」

飯田裕子氏(モータージャーナリスト)

モータージャーナリストの飯田裕子さん

「去年もそうでしたが、今回も全員連れて行ってもいいと思えるほど高いレベルの知識や意欲に脱帽するばかりです。私たちもたいへんな刺激を受けました。もっとクルマ好きの若い人が増えるようお手伝いがしたいと思います。

惜しくも選考にもれてしまった皆さんも素晴らしい資質を備えている人ばかりですから、またこうしたイベントがあれば是非参加してください。ジュネーブへ行く3名は行けなかった人のことを思うとプレッシャーだと思いますが、どうかがんばってください」

今井優杏氏(モータージャーナリスト)

モータージャーナリストの今井優杏さん

「今回初めて評議員として参加させていただきましたが、皆さんの意欲、熱意の凄さは圧巻でした。選ばせていただいたのは優劣ではなく、個性のバランスによる部分が大きかったといえます。

今回選考されなかった皆さんは是非またトライしてほしいと思います。選ばれた3名には、ジュネーブでは厳しく指導しますので、当日までにしっかり勉強しておいてください!(笑)」

丸田靖生氏(フォルクスワーゲン グループ ジャパン株式会社 広報部長)

フォルクスワーゲン グループ ジャパン 広報部長の丸田靖生氏

「筆記試験でも面接でも、皆さんの優秀さに感動させられました。選考は本当にたいへんでしたが、選ばれた人は自分がモータージャーナリストになったつもりで世の中に発信してほしいと思います。

ジュネーブショーの後はVW本社工場とミュージアムを見学していただき、VWグループの活動を見て理解していただきたいですね。また、今回は若い世代の方々がVWに抱くイメージの実態を知ることもできて有意義でした。VWはスタンダードを追求するブランドなので、全国のディーラーなどで積極的に試乗してほしいと思います」

横倉達也氏(オートックワン 編集長)

「悪天候の中、二次・最終選考会に全国から集まってくれた皆さんには、並々ならぬ熱意を感じました。昨年以上に3名に絞るのは悩みました。最終選考に残った10名は誰が選ばれてもおかしくなかったと思います。

評議員の票はかなり割れましたから。ただ今回は、個性的で“同世代にクルマの楽しさや現場の感動をより多くの人たちに伝えられる人”という目で選ばせていただきました。選ばれた3名は、参加されたみなさんの分まで楽しんで、自分らしい発信をしてください!」

オートックワン代表取締役社長 加登吉邦より、参加学生達へ向けてのメッセージ

オートックワン株式会社 代表取締役社長 加登吉邦氏

最後に、加登吉邦社長は以下の言葉で締めくくりました。

「記録的な大雪という悪天候の中、遠方からもご参加いただいたことに心から感謝します。私は自分なりの採点はさせていただきましたが、最後に3名を選ぶ瞬間は、選ばれなかった皆さんのことを思うと非常に辛いものがありました。選びきれなかったというのが本音です。

しかし、今回選ばれなかった皆さんにも高いポテンシャルがあることは間違いありません。皆さんのポテンシャルなら、必ず社会で成功を納めることができると確信したので、それを信じていただければと思います。 本当にお疲れさまでした。ありがとうございました」

選ばれた3名の皆さん、参加学生の皆さんの分まで楽しんできてください!

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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