2012年1月販売ランキング/松下宏(2/2)
- 筆者: 松下 宏
6位~10位:トップ10の後半はすべて「軽自動車」
6位:スズキ ワゴンR(12,442 [111.9%])/7位:ダイハツ ムーヴ(12,384 [87.2%])
8位:ダイハツ タント(11,603 [108.5%])/9位:ホンダ N BOX(9,963 [-------])
10位:スズキ アルト(8,967 [124.9%])
フリードとアクアが上位に入ったためにややランクダウンする形になったが、ベスト10の後半は軽自動車が独占する形となった。
6位の「スズキ ワゴンR」、7位の「ダイハツ ムーヴ」、8位の「ダイハツ タント」までが1万台を超える売れ行きを記録し、9位は新登場の「ホンダ N BOX」が1万台にはわずかに及ばなかったものの、好調な立ち上がりを見せた。
さらに、10位にはミライースを上回る燃費を達成したアルトエコを追加したアルトが入っている。
軽自動車は今回のエコカー補助金でも登録車を差をつけられ、条件に合う登録車なら10万円の補助金が受けられるのに、軽自動車は7万円にとどまるのはやや不利な要素だが、それでも多くのユーザーニーズを集めてランキング上位に入っている。
11位~20位:主要軽自動車は安定した売れ行き
11位:日産 セレナ(8,283 [230.3%])/12位:トヨタ ヴィッツ(8,000 [72.6%])
13位:トヨタ ヴェルファイア(6,480 [182.2%])/14位:日産 モコ(6,365 [149.9%])
15位:トヨタ ヴォクシー(5,890 [176.4%])/16位:スズキ パレット(5,626 [127.6%])
17位:マツダ デミオ(5,327 [121.0%])/18位:トヨタ カローラ(5,011 [97.1%])
19位:日産 ルークス(4,847 [99.3%])/20位:日産 ノート(4,767 [136.8%])
11位~20位にも、14位「日産 モコ」、16位「スズキ パレット」、19位「日産 ルークス」など、軽自動車の主要ブランドは安定した売れ行きを続けている。
日産がスズキからOEMを受けているモコは、ベースのMRワゴンを上回る売れ行きを示している。最近は毎月、こうした傾向が続いている。
OEM車は販売力の強い系列に供給することで成功するが、供給したクルマが売れれば売れるほど自社の販売網で売れるはずの台数が減ることにも繋がってしまうので、OEM供給側としては微妙な心情だろう。
ダイハツからトヨタに供給された「ピクシススペース」の1月の販売台数は1,825台で、ランキングからこぼれている。トヨタの販売店では、指名買いで来店したユーザーには売るが、セールスマンが積極的に売り込む形はとっていないようだ。
その他:ミニバン系の好調が目立つ
4位:ホンダ フリード(14,042 [266.2%])/11位:日産 セレナ(8,283 [230.3%])
13位:トヨタ ヴェルファイア(6,480 [182.2%])/15位:トヨタ ヴォクシー(5,890 [176.4%])
23位:ホンダ ステップワゴン(4,293 [120.3%])/24位:トヨタ アルファード(4,067 [185.4%])
28位:トヨタ ノア(3,455 [124.9%])/31位:トヨタ エスティマ(3,264 [134.7%])
37位:トヨタ シエンタ(2,479 [600.2%])
1月の販売実績を見ると、ミニバン系車種の売れ行きが好調なのが注目される。
スパイクも含めた「ホンダ フリード」が4位に入ったほか、「日産 セレナ」が前年の2倍を超える売れ行きで11位に付けており、これも引き続き好調。セレナは、発売直後の前年1月に生産がスムーズに進まなかった為、今月の伸び率が高くなったという一面もある。
マイナーチェンジを受けてハイブリッド車を追加した「トヨタ ヴェルファイア」は13位で「トヨタ ヴォクシー」が15位だが、いずれも170%~180%台の大幅な伸びを見せている。
ほかにも「ホンダ ステップワゴン」が23位に入ったほか、ヴェルファイアの姉妹車である「トヨタ アルファード」が同様に大幅な伸びで24位、ヴォクシーの姉妹車「トヨタ ノア」は28位、「トヨタ エスティマ」も34.7%の増加で31位、一時絶版になって復活してきた「トヨタ シエンタ」が6倍の売れ行きで37位に入るなど、ミニバン系の車種が好調なのはファミリーユーザーが戻ってきたことを示している。
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