米テキサス発「トラック・オブ・ザ・イヤー」の舞台裏(1/3)

米テキサス発「トラック・オブ・ザ・イヤー」の舞台裏
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なんでテキサス?なんでトラック?

「カー・オブ・・・」ならぬ「トラック・オブ・ザ・イヤー」って何?

選考会場はテキサス!?しかも、二泊三日で牧場の特設オフロード(岩場急斜面上りもあり)で開催!?おまけに、日米欧韓から総数50台が勢ぞろいで一気乗り!?

全米でも超特別級のイベント「テキサス・トラック・ロデオ」。ここで表彰されるのが「トラック・オブ・テキサス」、「SUV・オブ・テキサス」。その現場から、選考の模様を各種写真を交えてドッカ~ンと公開だ!

さて「テキサス」と聞いて、日本人がイメージするのは?

カウボーイ、テンガロンハット、特大のステーキ。ところがテキサス、アメリカ自動車産業界では「とんでもないところ」なのだ!

実は、テキサスは全米で最もピックアップトラックが売れる州。だからテキサスの別名は「トラック・カウンティ(トラック王国)」だ。

全米の自動車販売のほぼ半分が「ライトトラック」。

これは、ピックアップトラックとSUV(スポーツ・ユティリティ・ビークル)を指す。アメリカ自動車業界にとって、利幅のデッカイ「ライトトラック」は最重要セグメントなのだ。

こうした流れは、90年代中頃に大きくなっていった。それまで商用やブルーカラー向けだったピックアップトラックや大型SUVを、ホワイトカラーのエグゼクティブや一般家庭の奥さんが買い始めたのだ。

その理由は「(荷物を運ぶのに)便利だから」。そして「ぶつかっても(子供を守るために)安全だから」。さらには「ライフスタイルとして、カッコいいから」。

【手前/中】トヨタTACOMA 【奥】フォード・エクスプローラースポーツトラック

そして90年代~2000年代に「ライトトラック」分野は急成長した。

カテゴリーとしては、ピックアップトラックはフルサイズ(乗用大型)とミッドサイズ(乗用中型)。

SUVがフルサイズ、ミッドサイズ、コンパクト(乗用小型)。さらに、ピックアップトラックとSUVが融合したSUT(スポーツ・ユーティリティ・トラック)や、プレミアム系SUVなど様々なクロスオーバーが登場した。

この「ライトトラック」、当初は米ビッグ3の砦だった。

そこに、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スズキ、スバル、ヒュンダイ・キアが参入。さらにプレミアム系としてメルセデス、BMW、アウディ、VWなどが入り乱れる展開になったのだ。

ということで、「トラック・カウンティ」のテキサスで、最新型のピックアップトラックとSUVにどのような評価が下るのかは、各メーカーにとって大きな関心事。

つまり「トラック・オブ・テキサス」や「SUV・オブ・テキサス」は、全米向けのプロモーションアイテムとして最大限に活用されるのだ。

ちなみに、今回の主催者は非営利団体の「テキサス・オート・ライターズ・アソシエーション」だ。

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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