日産 先進技術説明会・試乗会2011 レポート/岡本幸一郎(3/4)

日産 先進技術説明会・試乗会2011 レポート/岡本幸一郎
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新世代エクストロニックCVTが搭載された日産 アルティマへ試乗!

新世代エクストロニックCVT&新開発FF車用ハイブリッドシステム

新世代エクストロニックCVTが搭載された日産 アルティマ

環境技術については、既存のエンジンやトランスミッションについて、より「理論限界」に近づけることを目標に開発中の新世代エクストロニックCVTと、新開発のFF車用ハイブリッドシステムが展示された。

新世代エクストロニックCVTは、3.5リッタークラスまでの高いトルクに対応したもので、従来比マイナス40%の低フリクションと、副変速機を持たないながらも同等の広い変速比幅を実現している点が特徴。

副変速機を用いたほうが変速比幅の拡大には有利なはずだが、採用しなかった理由は、高トルクに対応するには副変速機自体のキャパシティを高めなければならず、大きく重くなってしまうことは避けられないからとのことだった。

新世代エクストロニックCVT搭載のアルティマへ試乗する岡本幸一郎氏新世代エクストロニックCVTが搭載された日産 アルティマ

これを搭載した車両をドライブすることができたが、ゼロスタートからの力強い加速感と良好なレスポンス、回転上昇の先行する感覚の小さいリニアなドライブフィールが好印象だった。

また、今回はスタッフの指示に従って80km/hを上限に走行したが、その際のエンジン回転数も約1200rpmと低く抑えられていた。

なお、同CVTの採用により10%の燃費向上が期待できるという。

また、日産ではすでに独自に開発したFR車専用の1モーター2クラッチ式システムをフーガハイブリッドに搭載しているが、これをベースとするものがFF車にも搭載される。

新開発のハイブリッドシステムは、簡単にいうとフーガハイブリッド用のシステムをFF車に横置きに搭載できるようコンパクトに設計したもので、ATではなくCVTが組み合わされるのも特徴だ。

優れた燃費性能と、2.5リッターで3.5リッターなみのパワーを備えており、2013年には市販車に搭載予定。もちろん、FF車用ハイブリッドシステムのユニットは技術的には他のエンジンへの展開が可能とのこと。セレナなど他モデルへの搭載にも大いに期待したいところだ。

ケーブルと変わらない充電効率へと大幅に進化!

非接触充電システム

2011年10月初旬の時点で、すでに1万5000台以上のリーフが世界中のユーザーの手元に届けられており、累積走行距離は地球750周に相当する3000万kmに達しているという。

このEVの価値をより広げるための研究を、日産では各方面にわたり鋭意進めている。

今回は、非接触充電システムや、リーフから住宅への電力供給を模したものが展示された。

震災後はなおのこと、電力供給源としてのEVの価値に注目が集まっているが、リーフに搭載されるバッテリーからは一般家庭の2日分に相当する24kWもの電力を供給することができる。来るべき「スマートハウス」の時代に向けて、リーフの持つ可能性の大きさを実感させられた。

また、非接触充電システムについても、現時点でここまで進んでいることを知り、驚かされた。

EVを充電する際、重たいケーブルを運び、扱いにくいガンを挿して充電するのは、やはり骨が折れるもの。一部の小物家電のように非接触で充電できれば、それにこしたことはない。ただし、非接触充電による充電効率というのは高くなく、せいぜい60~70%といわれていた。

ところが日産独自の電磁誘導方式による同システムは、ケーブルによる普通充電と同等の80~90%という充電効率を実現したというからスゴイ!手軽に操作できて、充電に要する時間も変わらないというわけだ。

また、FCEV用の次世代燃料電池スタックが披露された。従来のものに比べて同等の世界トップレベルの出力を確保しつつ、サイズは半分以下となったところが画期的。これを実際に搭載した車両がどのような形で世に出てくるかも興味深いところだ。

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岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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