日産 先進技術説明会・試乗会2011 レポート/岡本幸一郎(1/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
安全技術の取り組み
日産が2015年にあるべき姿を掲げた「Vision2015」の中で、日産車1万台当たりの死亡および重傷者数を、1995年時点の15.3人から2015年までに7.6人と半減することを目標にしている。
その2015年まであと4年を残し、目標はすでに前倒しで達成できているという。
究極的な目標としては、やはり交通事故による死亡・重傷者数が実質ゼロとなることを目指しているが、そのためには事故そのものを減らすことが大事。
日産では、これまでにも順次さまざまな技術を導入してきたわけだが、2011年度末までに、すでに実用化されているものを含め、下記の9種類の技術を投入完了予定という。
長いカタカナ文字の名称ばかりで読みにくいかもしれないが、以下がその主な機能となる。次ページからは各技術の詳細について、述べていきたい。
「ディスタンスコントロールアシスト」
前方を走るクルマとの適切な車間を保つよう自動的にブレーキをかけ、衝突回避を支援する
「フォワードコリジョンワーニング」
前走車に接近した場合に警報を発する
「レーンデパーチャーワーニング」/「レーンデパーチャープリベンション」
走行中のクルマが車線を越えそうな場合に警報する(両者)+車線内にもどる操作を支援する(後者)
「ブラインドスポットワーニング」/「ブラインドスポットインターベーション」
隣接するレーンに車両が存在するときにレーンチェンジを行なおうとした場合に警報で知らせる(両者)+車両を車線内にもどす方向の力を発生させる(後者)
「バックアップコリジョンインターベンション」
後方に障害物があるときに後退しようとした場合に警報で知らせるとともに、ブレーキをかける
「ムービングオブジェクトディテクション」
周囲を歩く人や動く物体を検知して知らせる
「アラウンドビューモニター」
空から見ているような視点で自車の周囲を確認できる
それでは、順を追ってこれらの安全技術やハイブリッド・EVといった環境技術、シートや次世代アラウンドモニターといった快適技術に至るまで様々な先進技術を紹介していこう。
この記事にコメントする