THE NEXTALK ~次の世界へ~ ホンダ レーシング 社長 鈴木哲夫インタビュー(3/5)

THE NEXTALK ~次の世界へ~ ホンダ レーシング 社長 鈴木哲夫インタビュー
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カルチャーとしてのレースは大事にする

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ホンダは、1959年にイギリスのマン島TTレースに参戦し、以来、一時70年代に休止はあるが、バイクの世界選手権への参戦を今なお続ける。2006年以降負けが込んだ時代もあったが、それでもなぜ、ホンダはレースを戦い続けるのか?もちろん、本田技研工業が100%出資する、ホンダ・レーシングという会社の存在も忘れてはならない。

【鈴木哲夫】ホンダ・レーシング(HRC)は、1982年設立時の目的として、次のように定めています。

・レース組織を集中統合することによって、体力、体質の向上を計り、オールホンダ二輪レース基本方針に基づく実施部門としての期待に応える

・長期的に全世界の主要レースに勝つことにより、ホンダ二輪車販売の発展を支援する

・市販レーサー、キットパーツの開発・生産・販売サービスを行うことにより底辺レース層を拡大し、健全なモータースポーツ発展に寄与する

・レース活動を通じて基本思想であるレーシング・スピリットの醸成を行いながら、技術者、レースプロフェッショナル、人材の育成、新技術の研究開発を図る

レースは走る実験室などと言われますが、本田宗一郎の時代は、まだエンジン性能なども量産車とかけ離れた存在でした。今は、技術的な要素の部分で量産車へフィードバックできることが4輪と比較してバイクでは多いように思います。サスペンションの機構とか、フレーム剛性(強さと粘りの関係:筆者注)の与え方など。

レースは、勝ってナンボのものだと私は思っています。ただし、ホンダは営利企業で、レースをやるためだけの組織ではなく、全世界のホンダ約18万人の従業員の方たちが、お客様や社会に貢献できるよう働いて得た利益の中から、お客様と夢と感動を共有するためにレースをやらせていただいているので、仮に負けたとしても、全世界のホンダのファンの方々と従業員に「ああいう負け方なら悔しいが仕方がない。次に活かそう」と納得していただけるやり方でないといけない。それがメーカーチームの立場だと思います。それはサラリーマンの限界でもあり、サラリーマンを超越して成すべきことでもあります。

いずれにせよ、明らかに技術で負けたというのはよくないですね。

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本田宗一郎も「レースはやらなきゃならない」と言うが、「勝つにこしたことはないけれど、勝っても伸びない会社がある」と釘を刺している。「勝負ばかりを追っていると、商売がおろそかになってしまう。一度勝っていろいろ経験したら、商売に力を入れる。そのような会社が隆々と伸びていることを我われは知らなければいけない」と語るのである。

【鈴木哲夫】レースは、これからますます大事になってくると思います。というのは、新興国のメーカーが、これからはビジネス上のライバルとして意識せざるを得なくなってきますが、いずれカルチャーの戦いになっていくでしょう。そのとき、ホンダがレースを永くやって経験していることは、彼らが我々をキャッチアップできない事実の一つとなってきます。ここはしっかりやっていきたいし、ホンダの社長の伊東も理解してくれていますから、社内的には追い風だと思っています。

10月2日の日本グランプリでは、表彰台を独占したいですね。2004年の玉田誠の優勝以来、日本グランプリでの優勝がないので。

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御堀 直嗣
筆者御堀 直嗣

1955年東京出身。自動車ジャーナリスト。玉川大学工学部機械工学科卒業。1978年から1981年にかけてFL500、FJ1600へのレース参戦経験を持つ。現在ではウェブサイトや雑誌を中心に自動車関連の記事を寄稿中。特に技術面のわかりやすい解説には定評がある。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。また現在では電気自動車の普及を考える市民団体「日本EVクラブ」副会長を務める。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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