エコカーの真相/第十一回 聖地「ニュル」にエコカーは居るのか!?(3/3)

エコカーの真相/第十一回 聖地「ニュル」にエコカーは居るのか!?
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ライセンスも、誓約書も、免許の提示すらないニュルでのスポーツ走行

では最後に、ニュルのスポーツ走行についてご説明しておく。

事前の予約はいらない。サーキットライセンスなんていらない。誓約書にサインもしない。

それどころか、免許証の提示もない。映画でも見るように、チケットをその場で買えば良い。そのチケット売場は、F1やDTMが開催されるグランプリコース側ではなく、バックストレートの中央付近にあるノルドシュライフェ(北フルコース)専用のパーキング内にある。

さらには、ノルドシュライフェの中間部分で、コース内で標高は最も低くなるアデナウという街でも、チケット購入とコースへの出入りが可能だ。

チケット料金は1周券が24ユーロ(1ユーロ110円換算で、2640円)。4周券が89ユーロ(9790円)、15周券が310ユーロ(34100円)、そして25周券が470ユーロ(51700円)だ。

ヘルメット着用は個人の判断。走行参加者中、ヘルメット着用は1~2割程度だ。

なおこのスポーツ走行、バイクも一緒に走る。さらには、観光バスがコース内に入ることもある。ブラインド高速コーナーで、いきなり目の前に観光バス(!)なんて恐怖の体験が楽しめる。

年間を通じて、数人の死者も出る、ニュルのスポーツ走行。

そうした、とんでもない状況に対して、地元州政府が運営するニュル管理会社の関係者は「すべては自己責任」とあっさり答える。

産業がほとんどないこの地域にとって、ニュルは地元経済の要なのだ。

ニュルのスポーツ走行の日程・走行時間帯など、詳しいことは、ニュルのホームページ(http://www.nuerburgring.de/en.html ドイツ語・英語・フランス語のみ)をご確認頂きたい。

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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