影山正美選手/今井優杏の「あなたの愛車教えてください!」(4/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:今井優杏
GT-R最大のライバルはポルシェGT2RS!?
―ちなみに、今気になるクルマはありますか?
ポルシェ911GT3Rハイブリッド!(2010年ジュネーブショーで発表されたレース専用ハイブリッド)あれは気になるね。市販されたら絶対に乗りたいね。
―ハイブリッドですか!レース専用というのが正美さんらしいですが、ハイブリッドって、やっぱり気になりますか?
なりますね~。エコということに関しては、普段から無駄なアクセルの踏み方をしないようには気を付けてるけどね。でもGT-Rも普段気を付けて走れば、トルクがあるから8~9km/lは行くからね。
だから個性的な見た目に惑わされないで、普段使いにも案外悪くないってことを知ってもらいたいな、とは思う。 狭いにしても4人乗りだし(笑)。
―現実的なところではいかがでしょう?
GT2RSかな。 パワーもあるし、造りにしても、ボディ剛性にしても、本当に“いいクルマ”。ポルシェはGTで乗っているけど、乗れば乗るほど本当にいいな、と思えるんだよね。GT2RSと、国産車でお気に入りであるGT-Rは、ニュル(ニュルブルクリンク)で対決したクルマでもあるんだけど、GT-RがGT3RSの記録を塗り替えて、ポルシェが本気で投入してきたのがGT2RSでしょ。
で、実際乗ってみたらやっぱり両方“いいクルマ”なんだよね。 あのニュルでシノギを削ったクルマだけあるな、と思った。
―そのチョイス、スパルタンすぎて、一般人にはとても真似できません~!
そんなことないよ、GT-Rはもちろん安全だし、今のポルシェは横滑り防止装置のPSMも電子デバイスも効いてるし、ちゃんと乗ればすごく懐の深いスポーツカーだよ。 ただ、不用意にアクセルを踏めば危険になり得るクルマであることは、スペックから見ても当然だから、乗りこなしたい人はドライビングスクールに行ったりして、プロに習ってしまうのも、ひとつのテだと思う。
基本のところ、基礎の動きをサーキットで習得しておけば、街中で危険な思いをしなくても済むからね。 ポルシェだったらポルシェジャパンが主催しているドライビングスクールがあるし、そのほかのクルマだったら俺のドライビングスクールもあるから。って、宣伝になっちゃうけど(笑)。
―私も何度かドライビングスクールというものに参加したことがありますが、急制動や緊急回避など、すごく楽しくて勉強になりますね! あの楽しさはクルマに乗るすべての人に体験してもらいたいです。
その先にサーキット走行があるわけだけど、対向車もいない、歩行者のオバちゃんもいない、信号もない、速度制限もないっていう状況を一回でも味わってもらえたら、と思ってるんです。
今井優杏の「取材後記」
取材中、今季のレースのことも少しお伺いしたのですが、もうそろそろ(表彰台に)行きたいね!と仰っておられましたが、取材直後の鈴鹿にて、見事2位表彰台をゲットされましたよ!おめでとうございました!
そうそう、酷暑の取材中に、汗だくで撮影をしていた私、『次は車内撮影です!』と助手席のドアを開けたら、エアコンのルーバーが全部私の方に向いてたんです! なんちゅう気遣い!!(感涙)本当に感動しちゃった、という取材こぼれ話でした。
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