影山正美選手/今井優杏の「あなたの愛車教えてください!」(2/4)

影山正美選手/今井優杏の「あなたの愛車教えてください!」
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影山選手のGT-Rは“スペシャルすぎる”!

影山正美選手と愛車のGT-R

―さて、正美さんのGT-Rですが、どこに手が入っているのでしょう?

まず“ロッソレッド”という色にオールペンしてる。それにフロントスポイラー。そのフロントスポイラーからダクトが通ってて、ブレーキを直接冷却することができる、というものが付いてる。

コレがウチの売りでもあるんだけど、実はそこまでダイレクトにブレーキを冷却するパーツを出してるところが他にないのね。なんとなく仕切り版のようなものでキャリパーに風を当ててるのは何社か出してるんだけど。

―まるでスポットクーラーのように、ダクトがキャリパーだけに向いて開口してますもんね!

そう、実際に温度センサーで測ってみたら、15℃から20℃くらいは冷える。レース関係のエンジニアにも話を聞いて、キャリパー温度がここまで冷えるのはすごくいいね、とも言ってもらえてます。

それからあとはリアウイング。これはノーマルの翼形の断面と同じ形に跳ね上げて、かつ、よりダウンフォースが効くように持って行ってる。 それにフロントもリアもドライカーボンだから軽くて丈夫。

あとはホイール。 これは120万円くらいするんだけど(笑)フロントが2.05kg、リアが1.6kg軽く出来てるんだよね。剛性も上がってるから、同じニュータイヤでホイールだけ替えて、富士スピードウェイで1.5秒というタイム差が出たの。

―1.5秒!自分のドラテクだけでは縮められない領域ですね!

そう、その差、大きいでしょ?(笑) あと、足回りはNISMO製のNISMOクラブスポーツパッケージというサスペンションが入ってる。俺が開発をしたんだけど、こういう風にメーカーが開発したアシを上回るのは難しいんだよね。

相当走り込んで、ダンパーだったりバネだったりのセットを詰めて出したものだから、これを上回ることは出来ないな、と。それで敢えて自社のものではなく、NISMOのを組んでます。

おかげで乗り心地も悪くないうえにサーキットにも持ち込める。リアのボディ下面にもバーチカルフィンというものを空気の流れを良くするように付けてます。 少し前まではSHADOWのオリジナルシートも付けてたんだけどね、今は外しちゃいました。

影山正美選手と愛車のGT-R

―先程ちらっとお話いただいたエンジンはいかがでしょう?

HKSのコンピューターが入ってます。500馬力チョイ超えくらいは出てるよ。

―スペシャルすぎる~!ここにはレーシングドライバーとしてのノウハウがぎゅっと凝縮されてるわけですよね? どういったところにこだわられたんでしょう?

ノーマルGT-Rはフロントのダウンフォースがちょっと少ない感じがあるので、前も後ろももう少しダウンフォースを効かせたかったんだよね。その方が路面への押し付けが強くなって速くなるし、挙動も安定するから。

ただダウンフォースを増やしただけじゃなく、GT-Rは車重があるので、ブレーキにすごく負担がかかるからブレーキも冷やしたいということもあってダクトも付けた。フロントとリアのリップも空力のデザインをやってる人にアドバイスをもらいながら作ったので、雨の時に見るとキレイに風が抜けてるのが目で見えるんだよね。自分で言うのもなんだけど、ホントにいいものが出来たな、と思ってます。

―これは一般道での走行性能も実感出来る感じになってるんですか?

う~ん、いわゆる一般道では…ただカッコイイかかっこよくないか、とかくらい?(笑)。 でも高速道路なら安定は感じられるよ。

―ではSHADOWのコアターゲットは、サーキット走行を目的とする人がメインなんですか?

いや、見た目をカッコ良くしたい、というひとも多いし、一概にサーキット走行する人だけに薦めたいんじゃないんだよね。でもせっかくチューニングしたから、じゃあサーキットに持ち込んでみよう、って思ったときに、絶対的に効果は感じてもらえる出来になってる。

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今井 優杏
筆者今井 優杏

自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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