太田哲也選手/今井優杏の「あなたの愛車教えて下さい!」(2/3)

太田哲也選手/今井優杏の「あなたの愛車教えて下さい!」
太田哲也選手と愛車のアルファ159 太田哲也選手と愛車のアルファ159 太田哲也選手の愛車、アルファ159 太田哲也選手 アルファ159の車内 アルファ159の車内 太田哲也さんの主宰する支援活動チーム「東日本大震災支援チーム KEEP ON RACING」 画像ギャラリーはこちら

アルファは、機能とデザインの融合が現実的な価格で実現しているクルマ

―この159には、TEZZOのスロットルコントローラーも付いているとか?

もともとウチにああいう製品があったんじゃなくて、それは自分で不満だったから作ったモノなんだよね。

ノーマルの159はアクセルを踏んでもすごく鈍感なの。それはフライバイワイヤになっているからで、昔のアルファのようにアクセルを踏んでもスロットルが上がっていかない。すごーくダルにして、途中から立ち上がって来るような制御になってる。

でも、それによって下手な人が運転しても燃費が悪くならないようにってことなんだけど、ストップ&ゴーが多い日本の道路では、タクシーに抜かれちゃう(笑)という現象が起きる。だから加速の際に適正な量でスロットルを開けられるコントローラーを作ったの。このクルマを否定するんじゃなくて、さらに僕が望むクルマにしようという感じだね。

だいたい日本でアルファに乗ってる人は運転が上手いから、適正量だけ踏むようになり、結果燃費も上がるわけ。

―う~ん、確かに走り始めたら殆どストップのないヨーロッパと日本じゃ、状況が違いますよね。加速を日本風にアレンジするというのは必要ですね。

さらにこれは環境を考えているっていうのもポイントで。ノーマルな巨大マフラーから十数キロも軽くなるわけ。かなり軽量化されるんだよね。

―軽量化・排気効率・燃費に効く、と。

そう、目指すのは環境とスポーツの両立だから。

―私もふんわりアクセル=環境にいいとは思わないんです。後続車両がストレスを抱えて踏んじゃうことも考えれられますし、速く車速に乗せるほうがいい状況もあるかと。

そう。みんなすごく勘違いしてるんだけど、燃費をあげるためにはアクセルをゆっくり踏んだ方がいいと思ってるよね。だけど加速する時は加速ポンプが働くから、ウンと踏もうがゆっくり踏もうが燃費は悪いわけ。踏む程度にもよるけど、大体がそうだね。

だからなが~く時間をかけてダラダラっと加速してくと燃費はどんどん悪くなっちゃう。40km/hで走りたいなら、急加速ではなくスーっと上げて、早く定速走行に持っていくっていうのが一番いいんだよね。

―ガソリン車とハイブリッドのエコドライブが同じ理論で語られてるフシは確かにありますね。

フライバイワイヤでウンとダルになってることによって日本のアルファ乗りがどういう運転をしているかというと、あまりに遅いのがイヤだから、バンと踏む。でも踏むことによって車速が上がりすぎるから、後でアクセルを戻す。ここで燃費を損しちゃってるんだよね。だから適正量だけ踏んだほうがいいというわけ。

―そこまでアルファを知る人が作るアフターパーツって、ユーザーから見ても魅力的ですね。

このスロットルコントロールもそうだけど、自分の愛車に欲しいと思って作るのがスタートだから。やっぱりアルファが俺の感覚に一番合うんだ。外装もそうだけど、特にこの、内装の美しさってとびきりだと思うんだよね。俺がクルマ選びの中で重視するポイントの一つは内装のデザインなんだけど、アルファは“センス”がある。

クルマって道具じゃなくて、ファッションでもあるよね。

アルファは機能で言えば国産車に負けてしまうところもあるかもしれないけど、デザインでは絶対に上でしょう。機能とデザインの融合が現実的な価格で実現してるってところが気に入ってる。

―私からすると充分高いんですけど・・・(笑)

お得な価格ではないけど、ドイツ車はこの価格帯でこんな内装は作らないでしょう。そう思えばね、ビックリするような高価さではない。ドイツ車のデザインは伝統的に素材で高級感を打ち出してる。革・ウッド・クロムなんかのね。

だけどイタリア車はプラスティックを使ってたりするけど、デザイン力で高級感を出してるんだよ。ニューヨークの近代美術館に飾ってあるものだって、素材はそんなに高価なものじゃなくても、デザインだけで高級に見えるよね。それに通ずるものがアルファにはあると思う。

―確かに、乗り込んだ瞬間の華やぐ気分は他のクルマじゃ味わえないですね。レーシーでエレガントで凝ってる。

アルファ159の車内

だからTEZZOではもっとその気分を盛り上げるために、ハンドルを変えてみたり、メーターを変えてみたりしてる。

―確かに、この内装のテイストはすごくキュート!無条件にカワイイと思います。

クルマをノーマルのまま、いわゆる“吊るし”の状態で乗るのは自分の中にない選択肢なんだよね。ジャーナリストだから色んな情報が入って来るし、レーサーだから乗れば“イマイチだな”、というクルマの欠点のこともわかるわけ。わかるのにそれに甘んじて乗るのは嫌だな、と。だったらもっとよくしちゃおう、と。

―それがTEZZOのスタートなんですね。万人味に味付けされたものではなく、自分色に染める、と。

だからいつも、試乗会に行ってもベース車としての視点でクルマを探しちゃうんだよね。なんでもいいってわけじゃなくて、素材がよくないとよい料理も出来ないから。

うちの奥さんが乗ってる147もそう、コレは最近気に入ってるんだけど、ベースがよくないとこんなに手を入れようとは思わない。

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今井 優杏
筆者今井 優杏

自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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