2011年2月 新車販売ランキング/松下宏(1/3)

2011年2月 新車販売ランキング/松下宏
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1位~10位:トヨタ プリウスが僅か1ヶ月で首位奪回、日産 セレナが急上昇

※()内は販売台数

1位:トヨタ プリウス(19,110)/2位:ホンダ フィット(16,876)

3位:トヨタ ヴィッツ(16,484)/4位:ダイハツ ムーヴ(16,230)

5位:スズキ ワゴンR(14,355)/6位:ダイハツ タント(13,765)

7位:日産 セレナ(9,646)/8位:スズキ アルト(8,237)

9位:ホンダ ライフ(7,862)/10位:日産 モコ(7,636)

2011年2月の新車販売ランキングは、「トヨタ プリウス」が首位を奪回した。

1月は、ハイブリッドモデルをラインナップしたフィットに首位の座を奪われたが、1ヶ月ですぐに首位を取り戻した。それも、2,000台以上の差をつけての首位だ。

ホンダ フィットシャトルトヨタ プリウスワゴン

2月は2位に終わった「ホンダ フィット」だが、近々フィットのワゴンモデルである新型「フィットシャトル」が追加される(3月17日発表・発売予定であったが、東北地方太平洋沖地震の影響により3月23日現在、未定)。

これは「エアウェイブ」の後継とも言うべきクルマだが、フィットの名を冠しているだけに、販売統計についてはフィットとフィットシャトルは合算するものと思われる。

そうなると、現時点ではプリウスが優位となっているものの、またまたフィットが1位を奪取する可能性がある。

さらにいえば、トヨタからもうすぐ「プリウスアルファ」と(現時点では)呼ばれる、プリウスのワゴンモデルが登場する予定だ。

それらを踏まえると、今後数ヶ月はプリウスとフィットの激戦が展開されるだろう。

12月にフルモデルチェンジを受けたばかりの「トヨタ ヴィッツ」は3位。

トヨタとしては、プリウスだけでなく新型ヴィッツでもフィットを上回りたいところだったのだろうが、2月は400台ほどの僅差でフィットに及ばなかった。

以下、「ダイハツ ムーヴ」「スズキ ワゴンR」「ダイハツ タント」の軽自動車3車種が4~6位を占めており、ここまでが1万台を超える販売台数を記録。

エコカー補助金がなくなった後、相対的には軽自動車が元気を取り戻しているが、プリウスやフィットなど、上位車種の壁は厚い。

日産 セレナ

そして、今月非常に好調と思われたのが、4位に入った「日産 セレナ」。大幅に販売台数を伸ばし、1万台に近い売れ行きを示した。

新型セレナは、昨年の12月から新型車へ切り替わっていたものの、12月と1月は販売の伸びは今一つであった。セレナは、アイドリングストップ機構が装着されたグレードを中心にラインナップされているが、そのアイドリングストップ機構のためのECOモーターの部品がうまく供給されなかったからといわれている。

2月に販売台数を伸ばしたのは、この部品が順調に供給されるようになったためか、あるいはアイドリングストップ機構を装着しない特別仕様車のハイウェイスターJが良く売れたためかのどちらかであろう。

8位~10位には、「スズキ アルト」「ホンダ ライフ」「日産 モコ」の軽自動車3車種が並んで入り、ベスト10のうち6車種を軽自動車が占めるという結果となった。

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松下 宏
筆者松下 宏

自動車そのものはもとよりクルマに関連する経済的な話題に詳しい自動車評論家。新車、中古車を含めてユーザーサイドに立った的確な購入アドバイスを語ることで定評がある。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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