autoc-one.jp 記事・レポート 特集 自動車評論家コラム 米国EVシンポジウムに見る自動車業界の「本音」/桃田健史 3ページ目

自動車評論家コラム 2011/2/14 19:46

米国EVシンポジウムに見る自動車業界の「本音」/桃田健史(3/3)

Text: 桃田 健史 Photo: 桃田健史
米国EVシンポジウムに見る自動車業界の「本音」/桃田健史

技術的には確実に成長傾向にあるものの

~米リサーチ会社~

ユーザーが買いたくなるガソリン車との価格差は、ハイブリッド車は+1,000ドル(約8万3,000円)。プラグインハイブリッド車は+3,000ドル(約24万9,000円)。

~米政府系研究所~

電気自動車やハイブリッド車の購入において、ガソリン車との価格差の『元をとった』と思う年数は、2~4年。しかも、燃費は36MPG(マイル・パー・ガロン/リッター換算で15.2km)が最低条件。

~ダイムラー~

Mercedes-Benz SLS AMG E-CELL

2012年にEクラスのハイブリッド車、2013年にSLS AMG E-Cell(搭載電池は韓国SKイノベーション社製)、2014年にはSクラスのプラグインハイブリッド車を発売予定。

~フォード~

アメリカ人の平均的な1日あたりの走行距離は25マイル(約40キロ)以下で、全体の50%。40マイル(約64キロ)以下は、全体の2/3。

2012年発売のプラグインハイブリッド車「C-Max energi Plug in」は、独マグナE-Cars社が考案したモジュール製造法を採用。ガソリン車との混流生産を効率化。

2004年から発売している同社ハイブリッド車の総数は約12万5,000台。搭載した三洋電機製の電池セルは約3,200万個。

~BMW~

BMW MINI e

「MINI e」の実証試験で、リース契約したユーザーの動向を発表した。ユーザーは電費を気にして走らず、航続距離が短くなったらなったなりに『ゲーム感覚』でエコドライブを楽しむ傾向がある。

~GM~

世界初のハイブリッド車構想は、1898年の「ロナー・ポルシェ・ハイブリッド」。1910年8月23日に特許申請が認可されている。ビュイック「ラクロス」「リーガル」にマイルドハイブリッドの「e-Assist」を採用。今後、同システムの多モデル化を考慮している。

2010年、アメリカの自動車年間販売台数は1,200万台弱。そのうちハイブリッド車のシェアは3%弱だ。

フォード「フュージョンハイブリッド」、キャデラック「エスカレードハイブリッド」など計28モデルもあるにも関わらず、ハイブリッド車の販売総数のザックリ半分は「プリウス」だ。そして、米国のハイブリッド市場はここ近年、あまり伸びていない。

技術的には確実に成長傾向にあるハイブリッド車や電気自動車。でも、「いつ」「世界のどの地域で」「どれくらい確実に」普及していくのか。技術屋の目線では予想がつかない。

それが、世界自動車業界の「本音」なのだ。

筆者: 桃田 健史
オートックワン公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック! オートックワン公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!