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自動車評論家コラム 2011/2/14 19:46

米国EVシンポジウムに見る自動車業界の「本音」/桃田健史(2/3)

Text: 桃田 健史 Photo: 桃田健史
米国EVシンポジウムに見る自動車業界の「本音」/桃田健史

現在予測されている電気自動車の普及率は

FEV社
米レミーモーター社の電動モーター+ギアボックスカナダTM4社のインバーター

今回の参加者は、米欧日韓中印などから約500人。

講演の演目は合計31、パネルディスカッションが2つ、サプライヤー(部品メーカー)の技術説明が6つ。開催中の3日間、朝8時から夕方5時まで、ランチタイムと2回の休憩を挟んで、みっちりのスケジュールだ。開催会場は1箇所なので、参加者は全セッションに参加することが出来る。

さて、こうした技術的な議論を聞いていると、不思議に思うことがある。

それは、市場の将来予測が現時点でも「不確か」だということ。いまから5年後、10年後、20年後、といった時点でのハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、そして電気自動車の普及率の予測が全く立っていないのだ。

より正確に言うと、自動車メーカー/証券会社/シンクタンク/銀行/政府系研究所など各社/各団体の予測がバラバラで、予測値の差があまりにも大きいのだ。

こうした予測の差は、自称レンジ・エクステンデッドEV(事実上のシリーズハイブリッド車)のシボレー「ボルト」、EVの日産「リーフ」が量産開始された現時点で、さらに大きくなっている。

まあ、ハッキリ言えば、「ウチの製品が一番。相手はそのうち、廃れる」と、ビジネスでの競争意識が強くなってきたのだ。

少し前までなら、「次世代自動車=ドリームカー」扱いでOKだった。それが、「目の前の商売」になったものだから、各社のビジネス戦略にハッキリとした差が出てきた。

各社は自分たちに都合の良い統計データをかざして「ウチが次世代車No.1になれる」と言い出したのだ。または、「電気自動車は時期尚早だ」と言い出した。

このような自動車業界実態を理解して頂いたうえで、講演で気になった内容をいくつかご紹介しよう。

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