2011年1月新車販売台数ランキング/松下宏(1/3)
- 筆者: 松下 宏
1月はプリウスが首位転落、代わりに販売台数トップとなったのは
2011年1月の新車登録台数は187,154台と前年に比べ21.5%の減少、軽自動車は118,342台と7.8%の減少だった。
登録車については、リーマンショックの影響をモロに受けた2009年に次ぐ数値だ。軽自動車は比較的減少率が小さかったものの、やはり2009年を下回る数字となった。
2010年1月の販売台数がエコカー減税やエコカー補助金によって底上げされていたといえども、相変わらず厳しい状況下であり、リーマンショック前にはなかなか戻れそうにない。
そんな中、2011年1月の販売ランキングのトップは驚きの結果となった。
それにしても、昨年秋のフィットがマイナーチェンジした直後も、プリウスはフィットに対し4,000~5,000台の大差をつけていた。そこで、首位の座は当分揺るがないと見られていたが、1月は一気に逆転されてしまった。
正月休みなどで、1年のうち1月は販売台数が少ない月になるのが普通であり、そのことも影響を与えたと見られるが、いずれにしても首位交替という驚きの結果となった。
1月のプリウスの販売台数は、トヨタ全ディーラーで販売される車種でありながら、ムーヴにも抜かれて3位にとどまっており、勢いが衰えたかのような印象が強まってきている。2月以降、巻き返しがあるかどうかに注目だ。
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