デトロイトモーターショー2011 最新!現地速報レポート(1/2)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:桃田健史
今年のデトロイトMSは明るい雰囲気ながらも、各社「現実路線」
モータウン(モータータウンの省略系)、ことデトロイト。このエリア周辺にGM、フォード、クライスラーが本拠地を構えている。
この2年ほど、デトロイトはボロボロになっていた。
リーマンショックが米自動車産業を直撃したからだ。全米の失業率が平均9%台になるなか、この街の失業率は二桁台へと突入。路上には浮浪者が増え、08年、09年の冬には暖房がまかなえず凍死する犠牲者も続出していた。
そんな「デトロイト不遇時代」が2010年春過ぎから終焉を迎えた。
北米国内の自動車販売が上向き始めたのだ。ガソリン価格は高止まりで、経済状況も少し明るさが見え始めた程度なのだが、なぜか自動車販売が好調なのだ。
しかも、コンパクトカーではなく、ミッドサイズSUV、ピックアップトラックの人気が急上昇。このセグメントは、アメ車の得意分野である。
こうした社会現象について、各メーカーは「そろそろクルマでも買い換えようか。買うンだったら、やっぱり大きい方がいい。そうしたトレンドが生まれた」と説明する。
この流れを受け、2011年デトロイトショー(正式名称:北米国際自動車ショー/一般公開2011年1月15日~23日)では、米ビッグ3各社関係者の表情は明るかった。
だが出展車を見てみると、いわゆるドリームカー的なコンセプトモデルはほぼゼロ。日米欧韓中のメーカー展示は「(無駄を省いた)現実路線」がハッキリとしたカタチだ。
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