トヨタ FJクルーザー グレード比較(2/2)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:トヨタ自動車株式会社/茂呂幸正
オフロードパッケージ/悪路走破のための専用仕様
本格的なオフロード走行をすることもあるようなユーザーのために設定されたのが「オフロードパッケージ」だ。ビルシュタイン製のモノチューブショックアブソーバーやぬかるみからの脱出など悪路走破性を高めるリヤデフロックなどが装備される。
この2点の装備の違いによって、ベースグレードに対して18万円高の332万円の価格が設定されている。価格差はちょっと大きめな印象を受ける。
17インチタイヤ&アルミホイール、アクティブトラクションコントロール、間欠リヤワイパー、ヒーター付きリモコン大型ドアミラー、プライバシーガラスなどがオプション設定されている。タイヤ&アルミ以外は全グレードにオプション設定されるものだ。
カラーパッケージ/内外装をドレスアップしたモデル
標準車に対して、内外装の仕様をやや充実させたのが「カラーパッケージ」。専用のボディカラーを用意するほか、インテリアの仕様にも専用のものが用意される。
といってもカラーパッケージだけの装備となるのは、本革巻きステアリングホイール&ウレタン&メタルカラー加飾のシフトノブ、ボディ同色のドアトリムなど。これで価格はベースグレードに対して10万円高の324万円なので、これもちょっと大きめな価格差といえる。
オプションは、20インチタイヤ&アルミホイールがカラーパッケージ専用に用意され、ベースグレードとともにX-REAS&モノチューブショックアブソーバーやリヤデフロックなどがオプション設定されている。
FJクルーザーはユーザーが自由に仕上げるための素材のような形で販売されるクルマと考えたら良い。
サードパーティも含めてドレスアップパーツなどがいろいろと提供されるだろうし、カーナビやオーディオなどは自分で装着すれば良いだろう。
となると、購入するのはベースグレードでも良いように思うが、ときどきはオフロードに持ち出すことがあるというようなタイプのユーザーならオフロードパッケージを選んだり、あるいはデザインを重視してカラーパッケージを選ぶのも良い。
FJクルーザーは、買った後の使用用途を良く考えてグレードを選びたい。
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